水問題から、日本の“もったいない文化”を考える - 対人力・コミュニケーションスキル - 専門家プロファイル

宮本 ゆかり
マイウェイネットワーク 
ビジネススキル講師

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閲覧数順 2024年04月26日更新

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水問題から、日本の“もったいない文化”を考える

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中国に住んで発見したこと 社会環境
上海支社の社内勉強会で、NHKで放映された中国のドキュメンタリー番組を教材にしてディスカッションをしました。

教材を選び、これを社員教育に使おうと思い立ったのは私だけれど、一歩間違うと、「政府批判ではないか」という誤解も生みそうな危ない選択です。

それでも、参加した中国人社員の皆さんは、私の意図をよく汲み取ってくださって、

本当に未来のより良い中国の発展に向けた有意義な学びの場となりました。

今のところ中国のテレビには報道の自由がありません。

すべて政府によってコントロールされているため、政府にとって都合の悪い報道や、中国の「負の部分」を映すような番組はまず報道されません。

だから、私は、中国にいてはわからない中国の姿を、まずは知ってもらいたいという気持ちがあります。

そして、日本ではどんな報道がなされ、日本人はどんなふうに中国を見ているのかを知るところから

相互理解と発展があるのではないかと考えています。



今回のテーマは、「水について」。

中国では、実は国土の3分の2の地域が水不足に悩まされ、農民は干ばつにあえいでいる現実があります。

しかし、首都〔北京〕に水を送るためには、周辺地域のダムの水は、その地方では一切使えずに、全部北京に回しているとのです。

そのため、ただでさえ貧しい農民が、農業を営むことができず、貧苦にあえいでいます。

最近では、とにかく「オリンピックの成功のために・・・」という大義名分の下、多くの人々が犠牲になりました。

そんなことも知らずに、多くの“都会人”は、高級なマンションに住んで、ムダに水を使い放題。

これを見て、みんなどう感じるか?

視聴終了後に、感想と、各々が自分にできる小さな一歩は何か?具体的な行動改善策までを考えました。


日本は自然豊かな国だけれど、まだ「もったいない」という文化が息づいています。

この“もったいない文化”は、日本人が誇るべき美学だと思うのです。

急にお金持ちになったからといって、自分勝手に水を浪費する人達に、ぜひ「もったいない」教育を啓蒙したいものです。