それに対して日本の子供部屋では、いつも学校から帰ってくるなり自分の部屋に入ります。ですので、学校で何かあったように親が感じたとしても見落とす可能性は高いわけです。
このように言うと、「部屋を理由にして子供のことを見抜けない親のほうが悪い」と言う声も聞えてきそうですが、私はそうは思いません。なぜなら、家という空間が、本来親子を感じさせる機能を阻害しているからです。
もちろん、この話を知ったとすれば、それなりにコミュニケーションをとる工夫を重ねてほしいと思います。しかし、多くの人にとって、家の空間が無意識に家族の関係を断絶させるように働いているとは思いもよりません。
今日、このコラムを読んだあなたはこれからの子供とのあり方について夫婦や家族と話し合ってみて下さい。
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今回のまとめ
子供部屋が親子のコミュニケーションを阻害している可能性がある
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このコラムの執筆専門家
- 八納 啓造
- (建築家)
- 株式会社G proportion アーキテクツ 代表取締役
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