- 宮本 ゆかり
- マイウェイネットワーク
- ビジネススキル講師
対象:ビジネススキル
http://legendhotels.jp/dream/
鶴岡さんは、ホテルで働いた経験もないのに、ホテル経営の夢を実現してしまうというすごい方です。
そんな鶴岡さんが、社会に出て最初に働いた職場でのエピソードを話してくださいました。
就職先はアパレル業界。
ショッピングモールの中にある洋服屋さんで販売員をやったそうです。
そこで鶴岡さんは、平均的な販売員が売る金額の、なんと“20倍”の売上実績を出していました。
いったい、“凡人”と鶴岡さんはどこが違うのでしょうか?
鶴岡さんいわく、
「まず目の前のお客さんが大好きになるんです。好きだから、目の前に立った瞬間に、その方の“日常シーン”が思い浮かびます。
仕事をする時にはこんな服装がいいな、デートの時はこんなコーディネートで・・・というふうに、その方の日常を想像して提案するんです。
でも、多くの販売員は、自分(お店)の立場から提案します。
『今はこれがトレンドですよ』とか『この服はこのデザインが凝っていて・・・』というふうに」
ある時、鶴岡さんのお店に、とてもふくよかな女性が立ち寄ったそうです。
残念ながら、その方に合うサイズの服はありません。
そこで鶴岡さん、そのお客さんを連れて、なんと数件離れた別のお店にご案内し、そのお店で(その店の販売員でもないのに)洋服を売ってしまったのです。
そのお店の方もさぞ驚かれたことと思います。
でも、そうやって他店をご紹介したことで、またそのお店の人が、鶴岡さんのお店や他のお店を紹介するようになり、それがきっかけでショッピングモール全体が活性化したというのです。
「どうしたらお客様に喜んでいただけるだろう・・・?」
お客様が大好きで、そのお客様の立場に立つことに徹しきることができた時、たった一人の行動が、大きなウェーブを起こして全体に波及させます。
そして奇跡的ともいえる数字が後からついてくるのです。
やはり、最後に“愛”は勝つんですね〜。