肩甲上神経が関与
肩と腕の痛みやこりを両方訴えられる方がいらっしゃいます。その中に、「肩甲上神経」という神経が巻き込まれて症状が出ていることがあります。
肩甲上神経は、頚椎からでた神経が肩甲骨の上から肩関節の周りに走っている神経です。この神経は、棘上筋、棘下筋という、腕を上げるときに大切な働きをする筋肉の運動と、肩や鎖骨の関節の感覚を支配しているものです。
同時に、交感神経を含んでいるので、この神経にストレスがかかると、肩周りの交感神経の働きが妨げられることがあります。その結果、交感神経が調節している血液の流れが悪くなって痛くなると考えられます。
肩甲上神経を巻き込んだ痛みを訴える人の特徴は、「肩を上げるとよく音がする」というものです。また、その多くが過去に肩を痛めたことがあるということです。また、肩鎖関節(肩にある肩甲骨と鎖骨のつなぎ目)を押すと痛いということもよくあります。
肩甲骨と背骨に問題が
肩甲上神経を調整するには、肩甲骨の位置を決定している筋肉、そして脊柱の状態を正しくすることが大切です。そうすることで、肩甲上神経が引っぱられにくくなり、緊張が和らぎます。
首から肩にかけて、ひつこいコリや痛みが続くときは、カイロプラクターに肩甲上神経をチェックしてもらうとよいでしょう。
吉川祐介 Wecareカイロプラクティック&ナチュラルケア
「腕の痛み」に関するまとめ
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腕の痛みの原因は部位によって症状が変わります
長い時間PCを操作していて、席を立ったときに腕の痛みを感じた経験はありませんか?腕の痛みは部位によって、肩こりは過去のケガの後遺症で、はてはストレスによる不調までさまざまです。痛みや動きに違和感などを感じたら、我慢せずに専門家に診断してもらうことをおすすめします。意外と怖い病気にかかっている可能性もあるそうです…。今回の特集では、さまざまな腕の痛みを抱えた人の相談に、専門家が答えています。せひ、参考にしてみてください!