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生命の本質「動」と「静」 Part3

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医療・健康情報
カラダにはさまざまなカオス的ゆらぎが存在します。

前回、脈拍のカオス的ゆらぎがあることをご紹介しました。今回は、カラダの重心変化にもカオス的ゆらぎがあるのをご紹介しましょう。

北海道大学教育学部の山田憲政准教授らが行った重心変化の実験があります。
被験者を直立させ、両腕を歩いているように振った状態と静止させた状態のカラダの重心変化を両足にかかる圧力の変化で測定を行いました。

その結果、両者に類似したカオス的ゆらぎがわかりました。
そして、両腕を歩いているように振った状態のほうが直立の時の重心変化より、カオス的ゆらぎが大きく、情報処理能力が高いというのが見えてきました。
もしこれが規則的で機械的なゆらぎだった場合、各部位の不規則な運動に対して適応ができず、ぎくしゃくした動きになってしまうだろうという事です。

姿勢維持やあらゆる運動においても、カラダにはカオス的ゆらぎが重要な意味を成していることがこの実験から見えてきます。

よくカラダを静的に捉え、その瞬間での重心を測定し分析するものや、正しいとされる座り方をカラダを固定させて行う補助器具的なイスが見受けられますが、カラダを動的な生命体と捉えると少し矛盾が見えてくるのではなでしょうか。

カラダを機械的、構造的に捉えるのではなく、カオス的にゆらぎ、変化している有機生命体と捉えることが、とても大切になってくることが分かります。

つづく。

山中英司

参考資料:田原 孝 :生体とカオス、日本経済新聞、1994.11.2〜1995.2.22(16回連載)

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