最近は不況の影響もあり、労働者に対する不当な扱いが増えているといわれますが、労働法の知識に疎く法律違反の意識が全く無いために、そのような扱いを平気でしてしまっているケースも多いと聞きます。要するに悪気がないのです。
「会社経営をする中で最低限の労働法規は知っておくべきだ」と言ってしまえばそれまでですが、経営者の仕事はそれだけではないですし、全ての事柄にアンテナを張っておくことはなかなか難しいものです。これを補完するために私たちのような外部の専門家がいる訳ですが、表に出てきていない問題や社内に問題意識が無い事柄を外部から指摘するのはなかなか難しい面もあります。やはり初めの部分は社内の人間が「これってどうなの?」、「本当にこれでいいの?」という問題意識を持つことが必要であろうと思います。
問題意識を持つために必要なのは「常識的な感性、感覚」だと私は思います。法律的な知識というより、自分の肌感覚に照らして「おかしいのでは?」と感じ取れるかどうかです。これを磨くには結局多くの人、事柄、価値観に触れ、バランス感覚を養うことに尽きると思います。バランス感覚に完璧はありませんが、少し意識するだけで結果は随分違ってくると思います。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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