- 荒川 雄一
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
- 東京都
- 投資アドバイザー
-
03-5803-2500
対象:お金と資産の運用
徐々にですが、暑さが増して、「夏がもうすぐ、そこに来ている!」と実感させられる今日この頃です。
この時期、湿度が高いので、“食中毒”と暑い日の“熱中症”にはくれぐれも気をつけたいですね。
さて、この暑い夏を前に、中国の政府系ファンドが、海外投資を再開し始めています。
中国投資有限責任公司(CIC)は、2007年に引き続き、6月初旬に行われたアメリカのモルガン・スタンレーの追加増資に応じました。
金額は12億ドルと、前回の50億ドルよりは低いですが、出資比率でみると前回と同じく9.86%の出資となっています。
そのほか、オーストラリアの不動産大手グッドマン・グループに対しても、2億豪ドルの融資を行い、同社の株式取得権を獲得したとしています。
昨年は金融危機の影響から、一時巨額の評価損を抱えたCICですが、ここにきて株式市場が落ち着きを取り戻し始めたのをみて、“投資好機”の判断をしたようです。
また、それに伴い、投資部門の組織は、「私募投資部」「策略投資部」「相対収益投資部」「専項投資部」の4つの部門を設け、投資対象も、債券、商品、不動産、私募ファンドなど幅広く“分散投資”を行っていくとしています。
運用結果はどうなるかわかりませんが、世界経済がいまだ不安定な中、いち早く投資収益を目指す姿勢を表しています。
一方、中国国内においても、内需拡大を図るために、このほど消費者金融会社の設立を解禁しました。
まずは、上海、北京などの4都市が対象ですが、状況を見ながら、その後全国展開していく模様です。
これによって、クレジットカードの普及とともに、消費のさらなる拡大(内需拡大)を目指す方針が明らかとなりました。
もちろん、海外積極投資や消費者金融の解禁によって、リスクも膨らむこととなりますが、中国政府が掲げている「経済成長率8%」を実現するために、他国が動きに動けないこの“タイミング”で、勝負をかけてきたと言えます。
いずれにしても、中国の最終目的である「アジアの覇権」をとることと、世界的な「経済大国」になるために、装備はまだまだ不十分ですが、とりあえず「巨大船」が動き出しました。
さて、このような状況下、現在GDP世界第2位の隣国は、果たしてこれからどのような手を打っていくのでしょうか!?
「高性能の小型船」ですが、いまだ行き先が見えないのが、何とも歯がゆいばかりです。
このコラムの執筆専門家
- 荒川 雄一
- (東京都 / 投資アドバイザー)
- IFA JAPAN 株式会社 代表取締役社長兼C.E.O.
世界中の優良ファンドを用い、貴方だけの運用プランを提供します
信頼性や人間関係を重んじながら、「海外分散投資」のコンサルティングにおいて、“末永く”お客さまをサポートしたいと考えております。単なる金融商品の紹介ではなく、お客さまの「人生設計」に合った“あなただけのオリジナルプラン”をご提供いたします。
03-5803-2500
「よもやまブログ」のコラム
「日本の人口推計」(2023/10/05 17:10)
「2022年のマーケット・経済予測」(2022/01/20 16:01)
“今日の数字”「40年債」(2020/08/28 18:08)
“今日の数字”「世界2位と3位」(2020/08/06 15:08)
“今日の数字”「1兆2000億ドル」(2020/07/30 15:07)