全体の採用数も激減していて本当に厳しいときだったと思うのですが、その当時面接した学生さんに対して「今年の就職活動は厳しくて大変でしょう」と聞いた時、ある方の答えがとても印象に残っています。
その学生さんは「皆さんからそのように言われますが、自分は就職活動を経験するのは初めてですし、比較対象も有りませんから就職活動はそもそもこういうものだと思っているので、あまり厳しいと実感したことはありません。去年から続けてやっていれば違うかもしれませんが・・・」と答えていました。自分の置かれた状況を悲観し過ぎず、かといって楽観もせず、現状を肯定的に捉えて出来ることを前向きにやっていこうという気持ちが感じられて、単純に「今年は大変だな。かわいそうだな。」などと考えていた自分は、「物事の感じ方や捉え方は、その人の立場や気持ちの持ち方で全く違うんだ」と感じ、その学生さんの考え方にとても感銘を受けた記憶があります。
今も何かと厳しい状況では有りますが、何事でも自分にとって良い捉え方をして、良い精神状態を維持しながら取り組むことが何より大切だと感じた当時の出来事を、また改めて思い出している所です。
(お詫び)
自分ではコラムをアップロードしたつもりでいたのですが、手違いで6月15日分が抜けてしまっていました。
今週分に改めてアップしましたので、何卒お許しください。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
組織に合ったモチベーション対策と現場力は、業績向上の鍵です。
組織が持っているムードは、社風、一体感など感覚的に表現されますが、その全ては人の気持ちに関わる事で、業績を左右する経営課題といえます。この視点から貴社の制度、採用、育成など人事の課題解決を専門的に支援し、強い組織作りと業績向上に貢献します。
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