現金と言えば、使い勝手は良いですが、使ってしまえば無くなってしまうのは言うまでもありません。
ではアパートは、いかがでしょうか?
家賃収入を定期的に、決まった額を受け取ることができます。
ですので、家賃収入を元手に、生命保険の契約も視野に入れている方も多いでしょう。
生命保険の保険料も月払いですから。「外貨建て生命保険なら、利回りも良いし♪」と微笑んでいる方もいるでしょう。
ですので相続対策を目的に、アパートの建設を検討する場合もおおいでしょう。
しかし、ぜひ、慎重にシュミレーションなさって下さいませ。
元々、土地をお持ちなのでしたら、未だハードルは低いかも知れません。
が、やはり空室が出てしまうと、予定通りの家賃収入を得ることが困難になります。
そればかりか、不動産とは不思議なもので空室、つまり「人が住まない」状態が長く続くと、コストが掛かります。
空室は厄介です。家賃収入が入らないばかりか、余計なコストが掛かります。
さらに、空室を埋めようと、入居者の募集に広告費が掛かります。
その結果、アパートを持つことで、キャッシュフロー(お金の巡り)がマイナスになってしまう場合だってあるのです。
そうなると、毎月の生命保険の保険料どころではありません。
ましてや、月払いの外貨建て生命保険ですと、円安が進めば、事実上、保険料がUPします。
相続対策のアパート建設は、空室のリスクも視野に入れて、キャッシュフローをシュミレーションしましょう。
このコラムの執筆専門家
- 大泉 稔
- (東京都 / 研究員)
- 「保険と金融」の相続総合研究所
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