「派遣労働の規制緩和などを急速に進める一方、非正規雇用者のセーフティーネット整備がおろそかなため、日本の労働者が国際的にも極めて厳しい状況に置かれている事情が浮き彫りになった」とありました。日本などが労働市場の流動化をはじめとする規制緩和を優先し、弱者対策を軽視してきたと批判されているようです。
これを見て私が感じたのは、ともかく一言「はずかしい」。ヨーロッパ諸国との比較はともかく、小さな政府を目指す個人主義の国のアメリカよりも悪いとは・・・。仕組みそのものが大きく立ち遅れていることを改めて認識しました。
今になって対策は少しずつ行われているようですが、これも昨今のような景気変動による環境変化があったからであって、何もなければきっと手付かずのままだったでしょうし、政治の問題は本当に大きいということなんですね。多かれ少なかれ、企業優先、経済優先で進んできた結果としての今だと思うのですが、やはりバランスを欠いていたのではないかと思います。
これまでのような企業優先、経済優先で本当に我々は幸せになれるのでしょうか。
このコラムの執筆専門家
- 小笠原 隆夫
- (東京都 / 経営コンサルタント)
- ユニティ・サポート 代表
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