こんにちは(^^♪
夫婦のためのカウンセラー:中西由里です。
カウンセリングで扱うご夫婦のお悩みで一番多いのは、何といっても夫の浮気問題です。
そしてこれまでのカウンセリングの経験から、夫の浮気を乗り越えられる人の特徴がわかってきました。
まずは浮気のメカニズムから説明していきますね。
多くの場合、浮気をする前の夫は何らかの痛みを抱えています。
お仕事が上手くいっていなかったり、子どもの頃から感じ続けてきた痛みだったり、痛みの内容は本当に色々です。
それがとても辛いのですが、妻に打ち明けられないんです。
打ち明けられないのは、妻のことを信用していないからではなくて
「妻の前ではいつまでもカッコイイ夫でいたい」
とか
「妻にみっともないところを見せたくない」
なんていう「嫌われたくなくて、つい平気なフリをする」というものが多いです。
(一度は打ち明けたんだけど相手にされなくて、以後ひとりで抱え込むようになったなんていうケースもあります)
あるいは、妻を傷つけたくなくて自分の辛さを打ち明けられないなんていうのもあります。
その代表的なケースは妻が原因の不妊です。
本当は子どもが欲しくてたまらないんだけど、妻に言えば傷つけてしまうから言わずに胸にしまておくという感じです。
痛みを抱えた夫は、それを自分で何とかしなきゃと感じます。
心の痛みをどうにかするために、人がとる行動は大きくわけると次の2つ。
●いい気分になれるものに逃げる。
浪費、お酒、浮気なんかがこれに当たります。
●もっと痛い思いをして、もともとの痛みを麻痺させる。
ハードワークや身体を酷使すること、自分で自分に罰を与えること、誰かを使って自分に罰を与えることがこれにあたります。
やり方は正反対ですけど、いずれのケースも、もともとの痛みから逃れるための痛み止めを探すような感じですよね。
ということは、夫の浮気というのは夫が妻を傷つける目的でやっていることではなさそうですね。
結果的に妻を傷つけることにはなったけど、自分が辛くて痛くて苦しくて、もうどうしようもなくて、そのくらい切迫した状態だったってことです。
「そんな辛いときに、私に助けを求めることが出来なかったんだなぁ」
「助けを求めてくれていたのに、私は気づけなかったんだなぁ」
↑
こんなふうに捉えることが出来る人は、夫の浮気を乗り越えられます。
夫が起こした夫の問題ではなく、私たち夫婦の問題として向き合えるからです。
もちろん最初のうちは、酷く傷ついていますから、夫に対するドロドロした思いを持っていて当然だと思います。
自分のことを被害者だと思ってしまう時期がしばらく続くだろうと思います。
ずっと被害者でいる方が辛いけど楽です。
「傷つけられた」ということを使って夫をコントロールすることもできますから。
でも、傷ついた心をケアすることに専念して、心に余裕が出来たとき
「これは私たちの問題なんだ」
と思えるようになれば、夫の浮気問題は乗り越えられます。
すべての女性をヒロインに
ふぃ~めぇる・みしま 代表 中西由里 でした。
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