こんにちは(^^♪
夫婦のためのカウンセラー:中西由里です。
二人の間に問題が起きた。
私が被害者なら、彼は?
そう。
私が被害者のポジションに居座ってしまえば、彼は加害者とみなされます。
もし二人がやり直すのであれば、対等な立場で話をしなければ上手くいきません。
被害者と加害者の関係のままですと、そこに愛を見つけるのは難しいですからね。
それでも人は自分の正当性を主張するために、自分を被害者にしたがります。
被害者のポジションにしがみついたまま、関係を修復したいのです。
自分の正当性を主張しなければならない理由は、自分の存在に罪悪感を感じているからかもしれません。
「私は悪い存在だ」
「私は迷惑な存在だ」
と心のどこかで感じているんですね。
自分が悪いと感じていればいるほど、人は
「いやいや、悪いのは私じゃない」
と言いたくなってしまうことがあるんです。
「私が悪い」と感じなくても済むためには、私が被害者である必要があるんですね。
だから必死に被害者で有り続けようとするんです。
そして、もうひとつ。
被害者には、可哀想なイメージはありませんか?
可哀想だと思われることで愛情を得ることに成功したことのある人は、愛を得るために可哀想な自分であり続けることを選ぶんです。
また、可哀想な自己イメージに安心感を抱く人も、感傷に浸り続けます。
こういうタイプの人は、子どもの頃から不幸な状態に慣れているので、二人の仲が上手くおさまってしまうと、却って落ち着かなくなってしまうんです。
苦痛の扱い方はよく心得ているけれど、幸せの扱い方はわからないんです。
だから表向きは修復を願い、幸せを望んでいますが、実は問題が解決してしまうと困るんです。
例えば夫が浮気したことで、自分が被害者の立場になったとします。
この状態が苦しくても、なぜか妻は安心なんです。
もし夫が心を入れ替えたとしても、感傷に浸り続けることで夫を責めます。
それに耐え切れなくなった夫が、また浮気をすると、妻は傷つきながらも安心します。
繰り返し自分を裏切る夫のことを、妻が手放すことはありません。
自分を被害者でいさせてくれる相手の存在が、妻には嬉しいのですから。
でも夫の方がそれに耐えきれず、妻との関係を解消することが多いです。
誰だって、加害者にされ続けるのは嫌ですし、何より大抵の人は、結婚によって幸せになりたいですから。
すべての女性をヒロインに
ふぃ~めぇる・みしま 代表 中西由里 でした。
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