- 黒木 昭洋
- コーチ
- BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ
対象:コーチング
来週総選挙ですね。
選挙の一つの争点に、消費税に関する是非があると思います。
21日解散 増税延期 首相が表明
私は消費増税については賛成ですが、今回のコラムではその是非について触れようと思っていません。
今回お話ししたいのは「先延ばしの決断に関する是非」について、私なりの意見を述べたいと思います。
結論を先延ばしにする是非
消費増税の「先送り」。
さまざまな利害関係者、日本国民、海外に事情を考慮して行わなくてはいけない、とても難しい意思決定だということはもちろん理解しております。
そう理解したうえで、私の今回の「先送り」には反対です。
これはリーダーシップ的な視点から、反対です。
リーダーシップの大事なスキルの一つに「決めること」があると考えています。
これは様々な利害関係者に配慮しながら、将来の成果(目的)に対して、どうするのが一番良いか、組織や個人の行動を「決めること」です。
今回の「消費増税」の目的の一つは、「安定した税収源を確保することで、日本のプライマリーバランスの改善を目指すこと」にあると思います。
当然、消費増税だけで、それができるとは思えません。
収入を増やすと同時に、支出を減らすということが必要で、そのための対策は必要でしょう。
ただ安定した「収入源」を増やすことは必須だと思います。
そのための消費増税、2017年4月までの先送りを決断しました。
景気の先折れに対する懸念、GDPが伸びていない、といった「状況がよくない」ということが理由だといわれています。
コントロールできない要因を理由としない
私が今回の決断が良くないと思った最大の理由は、「2017年4月に今以上に状況が良いか?」ということは、誰にもコントロールできないと考えているからです。
つまり「今以上に良くなる保証はない」と考えています。
こういった今の状況よりも「良くなる」という前提での決断は、のちに大きな失敗につながる可能性があります。
例えば太平洋戦争下での勝利の条件に、「ドイツ軍ヨーロッパ戦線での勝利」ということをあげていた日本指導部。
自らのコントロールできない「ドイツ軍」を勝利の条件に挙げてズルズルと戦線を拡大、自らの国力をかんがみることなく、矛を収めるタイミングを失い、悲劇を拡大させたのは周知のとおりです。
大げさかもしれませんが、こういった過去もあります。
話しが大きくなりました。
安部総理は一国の総理と、大きなリーダーシップを求められていますが、日々リーダーシップの一つ「決断」を求められているのは、私たちも一緒だと思います。
会社組織における意思決定や、上司部下とのコミュニケーションといった、「オフィシャルな場」、夫婦関係、友人関係といった「プライベートな場」さまざまな局面で「決断」は求められますよね。
そういった決断をするときに迷った場合は「コントロールできないことに依存していないか」と見返してみてください。
それでも迷う場合には、コーチのような第三者からアドバイスをもらうのもいいかもしれませんね。
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