ひんやりした風が心地よい朝です。
だんだん、曇りがちになり・・・やがては雨が落ちてくるという予報。
雨になる前にできること、すべきこと、したいことを済ませるために、
優先順位の並べかえを終えました。
さて、今日も「人育て」についてのコラムです。
人を育てること。つまり、それは自分を育てること。
言いつくされてきた言葉が、この時代にも影響を及ぼすということは、
100年来、それが果たせない人が多いか、
あるいは、それを実感した人が、伝えたいと思うからのことでしょう。
ある課題を部下が抱えました。
お節介な上司は、それが自分のことのように思えて、一生懸命アドバイスと指示を繰り返して
乗り越えさせようとします。
その場は、それで乗り越えられますが、
ナントまた、同じような課題にすぐに直面して、部下はやっぱり立ち往生している姿を目にします。
そもそもなのですが、その課題は、誰の課題なのでしょうか?
その課題を乗り越えさせたいのは、上司であって、部下本人にその意思があるかどうか?
確認しているのでしょうか?
上司が、部下の前で、「いい人」でありたい。「できる人でありたい(思われたい)」という
無意識の自覚があったとするならば。
課題を乗り越えさせるのは、上司自身のためであって、
課題に直面している部下自身が意思ではないわけです。
だから、求められないアドバイスは、耳を通過するだけという事実に気づけないで、
お節介な関わり行動を起こしてしまい、繰り返すという結果を招いてしまうわけです。
上司にコーチングの本質が理解できており、スキルと、観察力・共感力があれば、
お節介ではなく、真に必要なサポートができるようになります。
職場に、メンターがいれば、問題解決に繋がるアドバイスを、自発的に部下が求めに来るものです。
ロールモデルがいれば、真似して解決しようと、自発的に行動を起こすものです。
皆さんの職場に、コーチ、メンター、ロールモデルのいずれかの人材が存在していますか?
課題は、抱えた本人の問題です。
解決のための支援、相談を受けた時のアドバイス、具体的な解決のための率先垂範や、
判断の仕方について、話をしてみてくださいね。
このコラムの執筆専門家
- 竹内 和美
- (研修講師)
- 株式会社オフィス・ウィズ 代表取締役
実践型研修で、結果が即・行動に現れます
ビジネススキルに不可欠なコミュニケーション力。ますます重要な「聴く力」「話す力」「論理的に考える力」を高める研修はじめ、企業研修の内製化のコンサルティング、人事政策のアドバイスなど、人事に関する総合的なご支援をしています。
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