楽しく仕事をするためには？

脳には妙な癖がある

先日読んだ本です。

著者は池谷さんという脳科学者です。

脳科学者としての立場から、人が取る行動の裏には、どんな脳の働きがあるかということを非常に面白く、分かりやすく書いた本です。

本日はその本を読んで感じたことを書きたいとおももいます。

人は笑顔を作るから楽しくなる

これを聞くと「何だ当たり前だろ」と思うかもしれませんが、よくよく考えるととても不思議に思いませんか？

皆さんは楽しいことがあるから笑いますよね？

つまり、楽しい　⇒　笑顔　だと思います。

当然それもあるのですが、脳科学的にみると

・楽しいから笑顔を作る

という順因果ではなく

・笑顔を作るから楽しい

という逆因果が証明されているようです。

これってとても興味深いことだと思いませんか？

私は「コーチ」という立場からとても興味深いことだと考えます。

行動が感情を作るということ

なぜ興味深いかというと、

１．笑顔という「行動」が

２．楽しいという「感情」を作っている。

つまり脳科学的に見れば、行動が感情を変えることができるということだからです。

我々コーチはお客様の行動支援を通じて、お客様の人生、キャリアを変えていくというお手伝いをしています。

お客様の行動を見直し、一緒に変える支援をしています。

例えば、

「今仕事が本当に面白くないです。どうしたら面白くなりますか？」

こんな相談も多々受けます。

その場合どんなアドバイスをさせていただくと思いますか？

それは「普段の仕事を面白がってするためには、どうしたらいいですか？」

こんなアドバイスをさせていただくことが多いです。

例えば、営業職の方であれば、「毎日お客様のところに顔を出すのは飽きたなあ」ということであれば、

「お客様のところに顔を出すことが楽しくなるためにはどうしたらいいですか？」という具合です。

そうすると様々なアイディアが出てきます。

・お客様のところに何件回ったか毎日累計し、月ごとの訪問件数推移をみる

・その累計実績が50件を超えた月は、自分にご褒美を買う

・お客様毎の嗜好をメモして、何をお客様に提示すれば喜んでくれるか仮説を立てて行動する

・その仮説が合っていれば、お客様が横論で切れるから楽しくなる

といった具合に何かしらゲーム性を持たせてルーティンの仕事をすると面白くなるようです。

今生活が面白くないなあ、仕事が面白くないなあという方、楽しくなる方法を是非探してみてください。

脳科学的にも「面白がる」ということは自分の感情やその後の人生を変える大きな転機になるかもしれませんね。