家を建てたい! から始まる家づくりガイド #10 - 新築住宅・注文住宅 - 専門家プロファイル

葛原 千春
クロノグラム アーキテクトスタジオ 代表
東京都
建築家
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家を建てたい! から始まる家づくりガイド #10

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注文住宅 家を建てたい! から始まる家づくりガイド

経験や様々なメディアから、家づくりに役立てて頂きたい情報をお届けいたします。今後の家づくりのご参考にして頂きますれば幸いに存じます!

第10回目は

第3章 『住まいの基本性能』

(2)軟弱でも安心の地盤補強

・地盤調査

「第4回目(2)敷地状況を把握してから土地を買いましょう。(3/3)」のところでも少し触れましたが、地盤調査をした結果が「軟弱地盤」という判定だった場合は、地盤補強工事や杭工事が必要となる場合があります。まずそれらの工法に触れる前にご検討頂きたいのが「調査方法」です。住宅規模の建物に対しては、「スウェーデン式サウンディング試験法(SS試験法)」という方法が今まで多く採用されてきました。この方法はスクリューを回転させて、その抵抗値で地盤の硬さを測ります。スクリューの磨耗状況や砂利の混入などによって調査結果にバラつきが出たりする問題が少しあり、調査結果に安全値を見るためか、少しでも悪い結果が出ると、総評に「地盤の補強を要すると判断いたします。」と記載されることがあったりします。そのようなこともあって、最近は新しい調査方法:「表面波探査試験法」が用いられるようになってきました。この方法は地面に音波(振動)を発生させて、地盤内の硬さを正確に測ることができ、SS試験法に比べ調査結果のバラツキが少ないのが特徴です。過去に、近隣データから「軟弱の可能性があるため地盤補強を要する」と予測した土地で、表面波探査を行ったところ「やや軟弱な部分のある地盤ではあるが、入念な砕石転圧を行えばよい」との判定になった経験があります。費用が安くなってきたこともあり、最近では条件が合えば表面波探査を多く採用するようになってきました。表面波探査はお薦めの地盤調査方法です。

・地盤補強・杭工事

正確な調査を行った上で「地盤補強や杭工事を要する」という判定になった場合には、設計者や施工者の判断により、状況に応じた工法を採用する必要があります。心情的には「とにかく頑丈に」と思ってしまいますが、想定外で且つ多額の費用が掛かりますので、コストパフォーマンスを重視しないといけません。深さ2mまでの軟弱地盤には表層改良、深さ2mから8m以下の軟弱地盤であれば柱状改良などの地盤補強を採用します。深さ8mでも支持層が出ない場合は、鋼管杭を採用します。(コスト比較も含め都度検討が必要です。)比較的に軟弱地盤が深ければ深い程、コストが掛かる傾向です。建設用地が軟弱地盤と想定される場合は概ね50万円~100万円程度は予算取りしておく必要があります。(地域差などがあります)地盤補強や杭工事を行えば、強固な地盤に建物を載せることになりますので安心です。

次回は、第11回 「 (3)基礎の基礎 」 です。

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