強い家造り  5 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

中舎 重之
建築家
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強い家造り  5

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  話を変えます。

当方がSS試験のデータ(換算N値)により基礎を選択する場合の目安を記します。

換算N値が5kN/m2以上で支持層の厚さが3mあれば、布基礎とする。                            *砂質土で5kN/m2以下は、地震時の液状化に注意が必要。

換算N値が3kN/m2以上で支持層の厚さが2mあれば、べた基礎。
*粘性土で3kN/m2以下は、過大な沈下に注意が必要。

換算N値が2kN/m2以下ならば、杭基礎か地盤改良を考える。


  地盤改良の話です。

軟弱地盤が地表から2m以内の比較的に淺い地層に存在する場合は、表層改良が良いでしょう。

軟弱地盤が地表より2mを越える場合は、柱状改良とします。

円柱のサイズ:500~600Φのものを深さ6m以内で支持地盤の上に配置します。

支持地盤が6mを越える場合は、杭基礎を選択します。


  此処で注意が必要です。地下水位が2~6mの範囲で存在した場合は、

地盤改良の工法自体が無効になります。 

地盤改良に使用するセメント系固化材が水の存在により流れ出して、

肝心の硬化の威力を発揮しなくなるからです。


  杭基礎の話です。

杭の1本当たりの支持力は、杭先端の地盤支持力の数値で決まります。

ただし、支持地盤の層の必要厚さが地盤のN値により決まります。

N値が大きければ、層の必要厚さも深くなると云う事です。

  此処で云う杭とは、鋼管杭で先端に羽根が付いている回転式貫入鋼管杭の事です。

羽根の板厚と面積により杭の支持力が決められています。

羽根の面積が広い程、杭の支持力が理論的には高くなります。

理論的と断りを入れた理由を記します。

杭本体の管厚が薄いのに羽根の板厚を厚くして面積だけを稼ぐのは、現実では無理があるのです。

杭本体の薄い管に羽根の厚い板を溶接しても、溶接部の耐力に限界があります。

ましてや使用期間が50~60年の長きに亘れば杭本体溶接部が真っ先に破壊します。


  当方が推奨できるサイズを記します。

杭径          杭厚    羽根板厚   羽根径   N=15支持力   支持層厚
114.3   6.0  16       300    50kN       2.0m
165.2   7.1  19       450   110kN         2.0m

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