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本 “The Circle” に見る「インターネットが支配する個人情報時代」の怖さ

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New York Times の紹介記事に惹かれ、今話題の “The Circle” (Dave Eggers著)を読んでみました。

場所はサンフランシスコ、シリコンバレーを舞台にしたフィクションです。

どうやらGoogle をサンプルにしたと言われている架空の会社Circle が、じわじわと個人情報を他の目にあからさまにし、政府に代わり人々を統制し始めるという設定です。

そこに登場する主人公は、実にナイーブ(年相応の知識も分別も持たないという否定的な意味)な、Mae Holland という若い女性。

皆が就職を切望するCircle 社に、大学時代の親友の紹介で入社したMae は、そのナイーブさを利用され、Circle 社のたくらみにどんどん加担していきます。

現在でも、Facebook などのSNS媒体には、個人情報があふれかえっています。

サイトを開けるたびに、見たくも聞きたくもない個人的な日常がつづられています。 

膨大な量の写真も「見て見て、これが自分です。」と、とにかく誰かに見ていられないと安心出来ない心理状態が明らかに現れています。

“The Circle” では、その心理状態の人間を次第に追い込み、世界の全員が日常の言動をすべてをTransparent (透明、常にネットでreal time に公表し続けること。)にするよう、統制を強めていきます。

政治家などは、首にカメラをつけ、毎日のすべての言動が全世界に発信されるようになります。 それを拒否した政治家は、信用出来ない政治家として政治生命を絶たれます。

Circle、「丸」で人間を囲んでしまうという意味を込めたタイトルも空恐ろしさを感じます。

個人情報発信を拒否する人間は認めないという「丸」です。

 

この本の半ばあたりに来たある日、Facebook を開いて驚きました。

正直Facebook などのSNS には興味はありません。 特に、今朝何を食べました式の記述には不快感も覚えます。

ただ、ビジネスオーナーとして、現在の風潮には逆らえないと、ビジネスサイトを開いています。
(なぜか、個人サイトも同時に開かないといけないのが未だに不快ですが)

そのビジネスサイト(Super World Club)に突然、星マークのランキングが登場していました。

!!!!!!!

サイト管理者に断わりもなし。 誰が星マークで評価したかも知るよしもなし。
4.5/5という星マークは、低くはないからまぁいいかと、普通なら思うのでしょうか。

いやいや。
勝手に、人のビジネスを、理由もなしに評価し、しかもIdentityさえ明らかにならないというのは、正に The Circle が描いている 強制的に情報を公表させる試みのステップだと思えました。

 

そこで色々検索。 どうしたらその星マークを消せるか。

やっとひとつの英語サイトで、同じように立腹しているビジネスサイト管理者の掲示板。

なぜだか、日本語のサイトには解消法は見当たりませんでした。 というか話題もみつけられませんでした。

その情報を基に、色々試しているうちに、「やった!消えました!」

 

そろそろSNSなるものを考え直す時期だと、まったくDave Eggers に同感です。
そう思っていた時だけに、背筋がぞっとしましたね。


自分の情報は自分が管理すべき。
無理やり他人の情報など見たくもない。

ですね。

そんな現在の心理状態に警鐘を鳴らし、一度立ち止まって考えてみることをうながしているのが、この本 “The Circle” だと思います。

サンプルとしたIT起業がひしめくシリコンバレー。 Dave Eggers もそのすぐそばのSan Francisco Bay Area でこの本を書きました。

今月そこに出張します。
さて、何が起こっているか見て来たいと思います。

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