堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「質問を中心にした会話を心がけて アスペルガー症候群 そのコミュ対策2」 - 専門家プロファイル

堀江 健一
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( 東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー )
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質問を中心にした会話を心がけて アスペルガー症候群 そのコミュ対策2

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アスペルガー症候群 2014-12-05 11:30


アスペルガー症候群についてシリーズで書いています。

前回は、アスペルガー症候群の方の周りにいる方への「アスペルガーの方への理解と、接し方」について少し解説しました。

今回はアスペルガーの方、及び、その傾向がある方への「人とコミュニケーションを取る際のアドバイス」など書いてみたいと思います。

アスペルガーの方は「人とのコミュニケーションが苦手。問題が生じる事がある」と書いてきました。

しかし、そんなアスペルガーの方とカウンセリングをして思うのですが、私と話をする時は別段支障が出るということはなく、むしろ実際は「よくお話しをして下さる方が多い」ように感じます。


私がカウンセラーで、アスペルガーの方の特徴などを理解していると言う理由もあるでしょう。

会話の中で、私がちょっと理解できない所は「ん?それはどういう気持ちからそう思うのですか?」と言う風に、わからないところがあれば、確かめながら会話を進めるからかも知れません。

また、ご本人もこちらがカウンセラーだから、安心してお話ししてくれるから、かも知れません。

あるいは「基本的に自分が話したい事を中心に話していれば良いから」なのかも知れません。


当たり前ですがアスペルガーの方にも色々な方がおられて、

「人と接するのが好きなので、なるべく人と仲良くなりたい」と思われている方もいれば、

「他人への興味って、ないですね」と言う方もおられます。


アスペルガーの方の大きな特徴として

「自分の興味のある事だけにしか興味を示さない」

というところがあります。


しかし、人とコミュニケーションを取る際に、残念ながら「自分に興味のある事だけを話していては、会話のキャッチボールが成り立たない」事があります。


例えばアニメの話などで、自分も相手も話題になっているそのアニメが好きで、お互いがそのアニメの話で盛り上がるのであれば、問題は無いのですが、いつも話をする相手がアニメ好きとは限りません。

「アニメが好きな人以外とは話をしなくて良いや」と思われる方もいるでしょうが、広く社会の人とコミュニケーションを取れたら、もっと世界が広がるものでしょう。


やり方を修得すれば、それが出来る可能性があるのですから、少しがんばって見ても良いのではないでしょうか?



これも当たり前ですが、アスペルガーの方も男女共、「恋人が欲しい」と思っていたり、「性への興味」はあります。

同じ事に興味が持てる「世界が同じ」人と恋愛できれば、誰に取っても幸せですが、それでもいつもいつもその興味がある事に関してばかり会話出来るものでは無いでしょうし。


特に相手が女性の場合、男性の方が「自分の事」や「自分に興味がある事」ばかりを一方的に話してしまい、女性の方が「この人とは無理」と思われてしまうケースを良く耳にいたします。




ここは一つ「本当は自分には興味がないけれど、相手に対しては興味があるように思ってもらえる会話」を学んでみる必要があるかも知れません。

難しい話ではありません。

一般的に言って、相手に興味があれば、その相手の事を少しでも「どんな人なのか?」知りたいと思うものです。

「相手に興味があるし、仲良くなりたいとも思うけど、実際何を話せば良いのかわからない」という方もおられるかも知れません。


「相手の事」に関して、色々質問してみれば良いのです。

会った途端に質問攻めにしてしまうわけにも行きませんから、まずは挨拶が必要でしょう。


「おはよう」「こんにちは」「こんばんは」は定番です。

無難に天候の話に繋げても良いでしょう。「ここんとこ、雨が多いよね」「今日は気持ちいい天気だね」

自然と楽しい会話ができれば良いものですが、最初からそれが出来るものではありません。

あまりがんばってあなたがしゃべるより、相手に話してもらった方が、良いでしょう。


では次に、どんな事を質問したら良いでしょうか?

なるべくみんなの共通する話題に関する質問が良いかも知れません。

テレビやニュースの話題に関して、「どう思う?」というのは、当たり障りなく自然かも知れません。


「昨日の雨すごかったね。君の家の方は、大丈夫だった?」

「盲導犬へのいたずらとか問題になってるよね。どう思う?」

「デング熱が流行ってるみたいだね。怖くない?」などなど。


女性が何か答えたら、それに対してまた質問してみるのです。

「昨日の雨すごかったね。君の家の方は、大丈夫だった?」→「電車止まっちゃったよ」→「大変だったね。どこら辺に住んでるの?」→「杉並の方」→「へーそれどんな町?」



「盲導犬へのいたずらとか問題になってるよね。どう思う?」→「酷いよね。可哀そう」→「犬とか好きなの?」→「うん、まあね」→「飼ってたことあるの?」→「ないけど」→「飼ってみたい?」



「デング熱が流行ってるみたいだね。怖くない?」→「ちょっとね」→「今まで熱とか出して、怖かった事あるの?」→「別に」→「デング熱にかかっちゃったら、どうする?」→「え~困るぅ」→「誰か看病してくれるかなぁ?」



以上の会話は、どちらかと言うと、相手側のリアクションが薄かった場合を想像して書いてみましたが、相手が女性だったら、普通はもっと女性の方がしゃべってくれるかも知れません。

そのうちあなたも自分の話をしてみるタイミングがあるでしょう。

ずーっとただ質問ばかりしていても、なんだか尋問の様になってしまいますよね。


学校などが同じだった場合は、もっと共通の話題があるものでしょうね。


気をつけなければいけないのは、あまり女性のプライベートに関する具体的すぎる質問は、女性が怪訝に思うかも知れないので、最初は止めた方が良いでしょうね。

具体的には、

「駅から何分の所に住んでいるの?」

「今週の土曜は何時頃、家に帰る?」

「いつもどこのスーパーで買い物するの?」

など、仲良くなってからなら問題ないかも知れませんが、なにか探られて「待ち伏せでもされるのではないか?」と不安に思われるかも知れないような質問は避けた方が良いかも知れません。




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