対象:住宅設計・構造
回答:8件
自然素材の建材は価格が高め
シックハウス問題がきっかけになって、自然素材を使うことがシックハウス対策といても有効と思われています。
自然素材とは、加工など人為的な手を加えていない建材のことを指すと思われていますが、昔ながらの泥壁や漆喰壁を除いて、純粋な意味での自然素材の建材は非常に稀だということを最初に認識する必要があります。
さて、住宅はあくまでも通風、採光などに工夫を凝らしながら設計するものですので、建材が自然素材か否かによる設計上の相違はありません。
自然素材の建材を使用する場合、一般的な建材に比べるとコスト面で高くなります。人為的な加工をしていないはずなので安いのではないかと思われがちですが、上に書いたように、純粋に自然素材のままの建材は建築材料として利用しにくいものですので、建材として利用しやすいように加工されて出荷されています。自然の風味を損なわないための工夫をメーカーサイドで行っている関係もあり、コストに跳ね返っています。
しかし、湿気を調整したり揮発性の有害物質を吸着したるする効果が見られるようですので、自然素材の建材は積極的に使用し続けたいものです。
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天然素材はある意味「生き物」ですね
私も他の建築家の方と同じですが、自然素材を使うことで設計に違いが出ることは
ほとんどないですね。ただ、建主さんに話をする内容は変わってきます。
''自然素材はある意味「生き物」''ですから、工業製品の新建材とは違い、経年変化や
季節によって伸び縮みしたりするので、住まわれる方にその意識があるかどうかが
ポイントになるでしょう。
よくあるのが、無垢のフローリングを使う場合。
四季によって材が伸び縮みするため、季節によっては継ぎ目の溝が大きくなったりします。
そこに乾いたご飯粒が入って苦労したという話を聞いたことがあります。逆に無垢の木は
屋内が零下になっても凍らず、4度以上の温度を保つ事などもお話したりします。
私の場合はそういった話を交えながらお話して、実際には触りながら素材の違いなどを
感じてもらうようにしています。
自然素材にするかどうか、に悩まれる時は''実際に素材を触り較べてみる''と色んな
感触の違いが分かると思いますよ。
八納啓造 拝
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自然素材の設計
こんにちは、山下です。
''私なりの見解は、違いはアリです''
ビックワードで設計の違いと区切ると
確かに違いは無いと言えます。
ただし実施施工設計においては、十分に
違いは大きくでてきます。
間取りへの影響は少ないですが
建築図面においては詳細ディテールまで
描けないのが現状です。そこまで描けない無い
知らないのが現状でしょう。
*木材(自然素材)
自然素材の代表としてあげれば
木材ですよね、、、この木材の
特徴としては木は生きていますから
''収縮・ねじれ・反り・曲がり・変形''
の作用が発生します。それらを経験と
技術いわば施工レベルで補わなければ
自然素材の特性を生かした表現はできない
と思います。1本の木を生かすも殺すも
いくら自然住宅とは言え設計計画で知識
が無いと本末転倒だと言えます。
社寺建築においても基本ディテール
を描いた図面はあっても、棟梁が墨付け
するさいには図面では描けない部分を経験と
技術を基に構築されていきます。
*当社では
設計・施工という分野で裏打ちされた経験
ノウハウが蓄積されているので、設計と施工
とのユニットが意匠を損なう事無く具現化できます。
*計画において
上記ご説明したように'''自然素材'を計画するには
十分な知識をもち施工においても技術経験を積んだ
方と相談するのが賢明でしょう。100%自然素材の家
計画してみたいです。
施工する背景について書きましたが
ご参考になれば幸いです。
>Hp http://www.yamayoshi-office.com<
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自然素材の家づくり
古未来工房の藤倉です。一般的な家づくり(新建材)の設計とはそう違いが無いかと思います。ただ、多くの設計者や施主によっては家づくりの考え方に差があるのは事実でしょう。例えばコンクリートも自然素材の一つといえます。家づくりのコンセプトを沢山語り合い、共有し合うことが大切だと考えます。
住まいは、「第3の皮膚」と言われるように、住空間には日本古来より使用されてきた、
無垢の木や塗り壁、和紙等、出来るだけ呼吸する自然素材を使用したほうが、
人間が本来備わっている五感や本能を活性化させ、心地よいと感じる空間になるのではないでしょうか。もちろん自然素材を使用したからといって即、健康住宅とは言えず、
通風や採光に十分考慮した間取りがあって初めて生かされます。
人間が年を重ねていくように、自然素材も経年変化していきます。
それを愛しいと思いながら、大切に住み継ぐことが一番大切だと思います。
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どの程度の自然素材の健康住宅にするかを明確に!
「家族が健康で過ごせる家」にはかなり広範囲にわたる選択肢があります。
主な種類に大別するとしますと、
1 適度に自然素材を使い、見た目や多少の森林浴効果を期待する住まい
2 花粉症やアレルギー体質のご家族のための住まい
3 アトピーや気管支喘息などを患っているご家族のための住まい
4 化学物質過敏症を患っているかたのための住まい
ざっと分けても上記のようにゴールによって様々な造り方のや対策の違いがあります。
この辺を明確にすることで、設計や考え方、工法などが見えてくると思いますので、
ご家族で十分な話し合いを経て、理想の住まいの完成イメージをしてはいかがでしょうか!
ご参考になりますかどうか?
アーキ・ヴォイス 染谷
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自然素材と向き合いましょう。
design studio bAOBabの鈴木です。
自然素材は種類も多く、クオリティーの幅も広い材料です。
従ってコストも安い物もあれば高い物もあります。
また国産材と輸入材でも異なりますし、同じ種類の物でも原産地によってその特徴が異なってきます。仕入れ時期によっては入らないものも出てきますし、同じ材料でも色の違いが見られますので注意が必要です。
設計段階ではデザイン面で大きな違いは現れて来ない様に思いますが、現場に入ると特に造作材で色や形のバラツキがある場合、少し神経を使います。また設計者以上に施工者も素材の扱い方に慣れていないと仕上り具合が上手くない場合がありますので注意が必要です。
私の場合、使える場所ではなるべく外部でも木を使う様にしているのですが、場所毎にその気象条件が異なり、同じ使い方でもそれぞれが異なる動きをします。従って設計段階では予想し得ないこともたびたび起こります。
木材は乾燥して反ったり、割れたりしますし、湿気を含んで膨れたり、カビたり、腐ったりします。塗り壁の場合、木造の躯体が動いてクラックが入ったり、乾燥して入隅部分に隙間が出来たり、使う部位、場所によって同じ材料でも違う動きをするので住まい手自身にとっては少し手間がかかることは理解された方が良いと思います。
住まいに自然素材を採用することはとても良い事だと思います。ただイニシャルコストもかかりますし、メンテナンス費用もかかります。こうしたデメリットもありますが、長い目で住まいを考えれば自然素材の持つ素材感を楽しむメリットの方が良いと思いますし、素材だけでなく空間の持つ魅力を合わせて考えて行けば、自身のライフスタイルも自ずと変わりますし、豊かな暮らしができると思います。
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天然素材を使えば体に良いとは限らない!!
無添加住宅 の 秋田です。
完全な自然素材だけで作っている家はほんのわずかだと思います。見た目や室内に面する部分だけ自然素材で作られているケースは多いでしょう。
よく見えない部分に新建材を使われています。例えば合板。合板は木です。これは自然素材です。しかし、薄い木と木を接着剤で張り固められています。新築時は強度も強く良いですが、30年ほど経つと、接着剤の寿命が来ます。そうするとバサバサになって、強度は劣化していきます。こんな住宅でよいのでしょうか?やはり、見えない部分も大事です。
また、杉やヒノキのような建材を室内に使っている家はたくさんありますが、大きな間違いをしています。木も自分の体を守る為に防虫成分を体外に発したりします。構造材のように隠れたところに使いましょう。私たちは内装に使う木材も世界中探して、安全なものを採用しています。
シックハウスには、アレルギー系と神経系と二分されますが、アレルギー系は抗菌などの建材が多くなってきているので、体の表面にある善玉菌を殺し、免疫が低下してしまうことによるもので、アトピー性皮膚炎や花粉症の方が多くなってきています。きれい好きのご家庭は要注意です。
自然素材は抗菌されていませんので、ちょっとした住まい方を怠るとカビが生えます。しかし、青いカビが生えたからといってあわてないで下さい。黒かびなどの悪いカビ以外は大丈夫です。人間には善玉菌が必要なのです。乳酸菌、麹菌、納豆菌、椎茸などのキノコ類も言い方を代えればカビです。人間に都合の良いものだけ「発酵」という言葉を使いますが、カビも同じようなものです。
また収縮が気になるからといって、無垢のフローリングに塗装して呼吸できなくするのも、本来の自然素材の使用法ではありません。利便快適性を追い続ける方々が増えていますが、本来の自然をもっと楽しむことも大事だと思いませんか?
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鈴木 克彦
建築家
-
「経年美」と言う考え方
自然素材だからと言って、設計や間取りが変わってくると言うことはないでしょう。
でも、是非採用前にご理解頂きたいのは、''「自然素材=メンテナンスフリー」''ではないと言うことです。
その意味では、''考え方''に違いがある、と思います。
最近流行の塗り壁にしても、塗り壁=自然素材ではありません。
塗り壁でも、合成樹脂を多く含む物もあり、自然素材100%となると、少数派だと思います。
合成樹脂は弾性を増すために入っている場合が多いので、合成樹脂が入っていれば、ヒビ(いわゆるクラック)がおきにくい代わりに、施工時にはやはり刺激臭がしますし、ライターなどを近づけると、ビニールが焼ける臭いがします。
塗り壁だけでなく、木や石なども、時と共に変化します。
つまり経年変化です。
経年変化を、「汚い」「汚れている」と感じる場合には、自然素材をお勧め出来ません。
作った時が100%キレイで、だんだん汚れてきたらまたピカピカの新しい物に変えたい、
出来ればいつもピカピカでいたい、
手をかけずにピカピカを長持ちさせたい、
それは''新建材''の考え方です。
例えば木の柱一つとっても、日に当たれば茶色くなってくるし、外部に使って雨風に当たれば、灰色に変わります。
反りやヒビも入ります。
自然素材のオイルやワックスなどのメンテナンスも必要です。
これらは、''経年変化''ですが、同時に、時と共に味わいを増す、''経年美''である、
と私は思っています。
傷一つ・汚れ一つも、家族の足跡、
そんな風に感じられる方に、是非自然素材の家の良さを味わって頂きたいですね。
(現在のポイント:-pt)
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