対象:ペットの医療・健康
抱っこしてあげようとしたら自分から降りようとしてそのまま顎を思いっきり打ち血がたくさん出ました。それからベロが長くなり奥に詰まるのかすごく苦しがり手を口に入れて取ろうとします。その度に歯が折れたり血が出たりします。病院に相談しても愛犬の為にも安楽死をお勧めしますの一点張りで。もう治らないのですか?安楽死なんて絶対に嫌です!なにか些細な事でもいいので教えてください。
ちゃんりのさん ( 東京都 / 女性 / 17歳 )
回答:1件
愛犬が落下して。
ペット行動コンサルタントSENDAの千田純子です。
チワワやトイ・プードルなどの小型犬を抱っこしているときに犬が暴れて落下し、大怪我をすることがよく報告されていることです。私のしつけ教室でも、小型犬の飼い主さんに一番最初に教えることは、「落とさない抱っこ」の仕方です。
小型犬はトリミングテーブルの上から落ちたり、バッグから落ちたりしただけでも頭蓋骨骨折や頚椎の骨折で半身不随や死に至ることがよく報告されています。あまり表には出ませんが、よくある事故なのです。小型犬を飼い始めたら、しつけ教室に通って落とさない抱っこの仕方を飼い主さん自身が身につけておいて欲しいと思っています。
ちゃんりのさんのわんちゃんの場合は、神経が麻痺して呼吸が十分にできなくて苦しいのでしょう。もしかしたら気管を切開して、酸素吸入をしてあげれば呼吸はできるようになるかもしれません。しかし、人間であれば、何のために気管を切開してチューブを通すのか、これを我慢すれば生きていけることを理解することができるかもしれません。しかし、ワンちゃはただ繋がれていることの苦痛でしかないでしょう。さらに、抱っこするのですら嫌がるわんちゃんがチューブで繋がれ続けることの苦痛をずっと感じなければなりません。それを介護するのは誰がするのか、その費用はどのぐらいでそれを何年続けることが必要なのか考えなければなりません。まだ未成年のちゃんりのさんが責任を負えることではないでしょう。
人間は「死ぬ」ことを怖がりますが、動物は「死」は「生」の延長の先にあるものと受け止めています。あなた自身「死」を恐れることでわんちゃんの苦痛を長引かさないようにしてあげて欲しいと思います。動物は「今」気持ち良いことが「幸せ」なのです。
動物の福祉の中には、苦痛から解放してあげることが含まれています。そのわんちゃんにとって生き続けていることが苦痛であれば、ちゃんりのさんの好き嫌いではなく、わんちゃんのために何が良いことなのか、わんちゃんを楽にさせてあげることを考えてあげてください。
ちゃのりんさんにとっては、とても辛くて苦しい判断になるかもしれませんが、自分の感情ではなく、わんちゃんのための判断をしてあげてください。
回答専門家
- 千田 純子
- (千葉県 / 獣医)
- ペット行動コンサルタントSENDA
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。
ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、グループトレーニングを行っています。当しつけ教室の卒業生には、老人福祉施設や病院、緩和ケア病棟でセラピー犬として活躍しているワンちゃん達もいます。
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