対象:ペットの医療・健康
1ヶ月前ほどに、ドッグフードを残すようになりました。好き嫌いしているだけだと思っていましたが、だんだんと食べる量が減って今では流動食を無理矢理食べさせている状態です。しかし、食べさせてもすぐに吐いてしまいます。
体重も2キロほど落ちました。
元気もなくなり尻尾は全く振りません。息使いも苦しそうです。
先週に、バリウム検査をしたのですが全く異常はなかったようです。
内視鏡検査を受けるのを勧められましたが、体力的にもキツいと思うので受けないつもりですが、少しでも楽にさせてあげたいです。
薬は、食前に胃を守るものと食後に肝臓の数値が悪くなってきたのでその薬と吐き気止め、菌を殺すものを飲んでいます。
最近は、食べても吐き出してしまうので点滴と吐き気止めの注射をしていますが、食べさせるとやっぱり吐きます。
原因は何が考えられますでしょうか?
/高橋/さん ( 大阪府 / 女性 / 24歳 )
回答:2件
原因は誤飲、分離不安、脳腫瘍などさまざま考えられます。
ご心配ですね。
1ヶ月前から食欲がなくなってきたということ、食べると嘔吐するということですが、かなり体力を消耗しているようなので、早急に対処してあげなければならないと思います。食欲が低下し始める1ヶ月前になにか生活で変化はありませんでしたか?血液検査や、尿検査、レントゲン検査、ホルモンの数値、神経学的検査、尿検査など、他に異常はなかったのでしょうか?
昔、トレーニングで関わったワンちゃんの場合、そのように食欲が落ち、レントゲンやバリウムを飲んでも消化管に異常が見られませんでした。そのワンちゃんの場合、少しは食べてくれたのですが、数ヶ月後竹串を食べたということで、開腹手術をしたら、他にも誤飲していて、特にストッキングが腸に癒着していてたそうです。その後も、腸の癒着が悪化して体力が低下し、腸と腹膜の癒着を取る手術中に亡くなりました。飼い主さん自身、獣医さんに試験的な開腹手術を勧められた時に、早い段階で決断し、手術をしておけば良かったとおっしゃっていました。
他にも、お嬢さんが結婚して分離不安を持っていたミニチュアダックスが食べなくなり、少し回復したと思ったら、6ヶ月後に別のお嬢さんが結婚して、再度分離不安が悪化して体力が低下して、亡くなったケースもあります。
また、食欲不振に飼い主さんが気がついたのが、1ヶ月前だけど、6ヶ月も前からドッグフードを食べなくなっていて、ただの好き嫌いだと思っていたら、多発性リンパ腫で動物病院に行った時には余命2週間だったケースもあります。
原因はホルモン、腎不全、中枢神経系の疾患、例えば脳腫瘍などもあります。いつから好き嫌いがひどくなったかどうかなども考えてみてください。
回答専門家
- 千田 純子
- (千葉県 / 獣医)
- ペット行動コンサルタントSENDA
科学的な理論を基に人と動物が共生できる方法を提案します。
ペットの犬や猫の問題行動の予防や改善のためのコンサルテーションや個人トレーニング、グループトレーニングを行っています。当しつけ教室の卒業生には、老人福祉施設や病院、緩和ケア病棟でセラピー犬として活躍しているワンちゃん達もいます。
千田 純子が提供する商品・サービス
愛犬や愛猫を理解し、困った行動を改善するお手伝いをしていきます。
犬や猫の行動にお困りの飼い主さんにアドバイスしています。
Re:10歳のM.シュナウザーです。自分から食べません。
嘔吐、食欲不振、体重減少というのは、比較的様々な病気で共通して見られる症状のため、症状から原因を推測することはとても困難です。
例えば消化器疾患、腫瘍性疾患、内臓疾患、血液疾患、内分泌疾患、神経疾患などが挙げられます。
胃炎、腸炎、膵炎といった消化器疾患でも、重症化や慢性化すれば体重減少までも見られます。
胃癌や腸腺癌、または消化器を圧迫するような腹腔内腫瘍がある場合、肝不全や腎不全などの内臓疾患、貧血やリンパ腫などの血液系の疾患、糖尿病、さらに脳腫瘍などでも嘔吐はよくみられます。
これらの病気を鑑別するためには、全般的な血液検査、尿検査、レントゲン検査、超音波検査が必要になりますし、状況次第ではさらに内視鏡まで行います。
ご質問のシュナウザーは、流動食を無理矢理食べさせている、食べてもすぐに吐いてしまう、体重減少が重度に見られることを考えると、状態は良くないように思われます。
また、対症療法への反応があまり見られないようですので、体力的に許す限りの検査を行って、原因の特定を試みたほうが良いかと思われます。
血液検査や尿検査、レントゲン検査、超音波検査までなら鎮静や麻酔の必要なく行えますし、そこまでの検査で原因が特定できることも良くあります。
対症療法のみで改善がないまま様子を見ていると、消耗が進み、原因がわかってももう治療が行えなくなってしまう可能性もあります。なるべく早めにかかりつけの獣医師にご相談なさることをおすすめします。
(現在のポイント:-pt)
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