対象:ペットの医療・健康
現在2歳のノルウェージャン(メス)を飼っています。
2か月ほど前から食欲がなくなり、7/11に脂肪肝と診断されました。
元の体重5.2kg
5/30
4.3kg
動物病院へ
【診断内容】
原因不明
血液検査 異常なし
fPL 正常(膵炎なし)
6/29 食欲戻らず別の病院へ
体重3.7kg
【診断内容】
血液検 査異常なし
レントゲン 異常なし
7/8元の病院へ診察
体重3.5kg
【内容】
レントゲン 異常なし
超音波検査 異常なし
注射、内服 ステロイド剤、抗生剤
7/11 入院(4泊)
体重3.45kg
【内容】
点滴、強制給餌
血液検査 黄疸、肝リピドーシス疑い
内服 整腸剤、肝臓サプリ、蠕動改善薬
その後自宅にて強制給餌と服薬を続けています。
自分からエサはまだ食べていません。
むしろ強制的に食べさせられていることでエサを見るなり逃げようとします。
そもそも食べなくなった原因も不明なのですがその原因の究明は不可能なんでしょうか?原因がわからないとまた再発するのでは?
脂肪肝の完治については今のままの治療を続けていくとできるのでしょうか。
現在週一回病院へ通院しています。
現在の病院をこのまま通院したほうがいいのか、別の病院へ変えたほうがいいのか迷っています。
サクラ0815さん ( 埼玉県 / 女性 / 26歳 )
回答:1件
Re:食べないことによる脂肪肝
長期間にわたる食欲不振で、不安な日々をお過ごしかと存じます。
肝リピドーシスとは肝臓に大量の脂肪が蓄積し、肝臓が正常に機能できなくなる病気です。栄養障害や低酸素、代謝異常、中毒、ストレスなどが原因で発症しますが、多くの場合原因は不明です。太った猫で、長期間にわたる食欲不振があった場合、発症しやすいと言われています。
主な症状は食欲不振、体重減少、黄疸、脱水、嘔吐、下痢などです。さらに症状が進むと意識障害や神経症状を起こします。確定診断には、肝臓の細胞診(体外から細い針を刺し、肝臓の細胞を吸引してきて検査する)や、肝生検(肝臓の組織の一部を外科手術で切り取って検査する)が必要です。同様の症状を起こす、胆管肝炎や、その他の肝疾患を除外するためです。
肝リピドーシスの治療で最も重要なことは、栄養補給を行うことです。自分からご飯を食べるようになるまで、食欲増進剤(シプロヘプタジンなど)の投与や、経口的な強制給餌、あるいは栄養チューブ(軽食道胃チューブ、胃瘻チューブなど)による給餌を行う必要があります。
栄養チューブを設置するためには全身麻酔が必要ですが、一度設置すれば、強制給餌よりもストレスなく、長期にわたって栄養補給を行うことができます。
また、食欲不振の原因を特定し、その治療を行うことも重要です。例えば糖尿病、心筋症、肝胆道系あるいは消化管の炎症、膵炎、猫伝染性腹膜炎、腎不全、腫瘍、ある種の薬物や毒物による肝障害など、さまざまな疾患が考えられます。
血液検査、尿検査やレントゲン検査、超音波検査を繰り返し行っても異常が見つからない場合、追加検査として、ウイルス検査(猫エイズウイルス、猫白血病ウイルス、猫コロナウイルス)、肝臓の細胞診、内視鏡検査、腹腔鏡検査、CT検査や開腹生検などをご提案することがあります。
肝リピドーシスは、肝硬変に移行していなければ回復は可能ですが、治療には時間がかかります。積極的で長期的な栄養補給を行うと同時に、食欲不振の原因を突き止め、特異的な治療を行うことが回復のために重要かと思われます。かかりつけの獣医さんと今後の治療方針についてよくご相談されることをお勧めします。
評価・お礼
サクラ0815さん
2015/08/03 09:50詳しい説明ありがとうございました。
現在強制給餌で少しずつ体重も増え、黄疸が薄れてきているのでひとまず安心しています。
時間はかかると思いますが自力で餌が食べられるようになって元気になれるよう気長に頑張りたいと思います。
(現在のポイント:-pt)
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