対象:ペットの医療・健康
同様のケースを拝見させて頂きましたが、肝生検査を実施しなかった場合の肝機能を助ける処置についてご教示頂けますと幸甚です。
6歳メス雑種(スパニエル)体重11.5kg
一日三食与えているのですが、先週4日にわたり朝食後2時間程後に嘔吐しました。
内容は消化されていないドッグフード(缶)に白い泡状のものが少し混ざっていました。
黄疸は出ておらず、医師による触診、視診からは特に異常は見られませんでした。
血液検査の結果、肝臓の数値が異常に高い事がわかり専門病院にてレントゲン・超音波検査を実施したところ、
特に異常は発見されませんでした。その為、お腹を開いて実施する肝生検査を強く勧められました。
この日は抗生物質と吐き気止め(車酔い防止に処方される一般的なもの)を処方され、抗生物質についてはレプトスピラ症の検査がネガティブなら与える必要はないとの事、中毒の可能性もあるので別ブランドのドッグフードの試用を勧められたものの食事療法等のアドバイスを乞うたのですが、頂けませんでした。
吐き気止め薬を2日間与えた後、この2日間は薬なしでも嘔吐していませんし、食欲もあります。
今の時点では肝生検査は避けたいと考えています。
原因を突き止めなくては、処方も決められない事は重々承知しておりますが、
ーー少しでも肝臓の数値を下げ、肝機能のサポート・負担を軽くしてあげる事はできないでしょうか?
ーー肝生検査以外に原因を突き止める方法はないのでしょうか?
超音波検査を実施した際に犬には一般的だがお腹にガスが溜まっているので鮮明に診る事ができなかったとも言われました。
ーーお腹にガスが溜まるのは本当に一般的なのでしょうか? ガスが溜まらないように注意する事はできますでしょうか?
専門医院にて再度血液検査した結果で異常があったのは以下の通りです。
AST(SGOT) 153 U/L,
ALT(SGPT) 1,560 U/L,
Alk Phosphatase 1,169 U/L,
GGTP 23 U/L,
Total Bilirubin 0.5 mg/dl,
Cholesterol 702 mg/dl
宜しくお願い致します。
NaoSさん ( 東京都 / 女性 / 33歳 )
回答:1件
Re:犬の肝臓機能を助ける処置はありますか?
肝臓の機能をサポートする薬はいくつかあります。例えば、胆汁の流れをよくするウルソデオキシコール酸は肝臓の保護作用もあり、よく使用されます。また、サプリメントとしては様々な種類のものが販売されていますので、それらの服用を検討してもいいと思います。食事は肝臓への負担が少ない低脂肪のものを選択しましょう。ただ、肝疾患の原因によっては、タンパク質を制限した肝臓用の処方食を検討する必要がありますが、肝臓用処方食は確定的な診断がない状況では使用すべきではありませんので注意が必要です。
肝数値上昇の原因を探るためには、肝生検がもっとも原因を特定しやすい検査となります。
その他の検査としては、針吸引検査などがあります。この検査はエコーを当てながら肝臓に針を刺し、採取した細胞を調べる検査ですので肝生検と異なり麻酔の必要はありません。しかし、採取できる細胞が肝生検に比べて少ないため、この検査だけで肝数値上昇の原因が特定できない場合も多くあります。
スパニエルなどの犬種は遺伝的に肝不全になりやすい傾向があるため、肝生検を行い、早い段階で原因を特定することをお勧めします。
お腹にガスが溜まることは、一般的にあり得ます。ガスは食渣から産生されたり、空気を飲み込むことで胃内に溜まるため、予防するのは難しいと思います。
現在、調子はいかがでしょうか。
症状が落ち着かなかったり、肝数値の高値が続くようでしたら上記のことを踏まえて、担当の先生とご相談されることをお勧めします。
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