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対象:住宅設計・構造

断熱層、通気層の役割

2008/02/11 17:50

山田太郎の親友さんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。

**通気層の役割
関西も関東も、冬の外気温は最低0℃程度で、室内温度が20℃とすると、温度差20℃程度です。

夏は太陽高度が高くなるため、直射をまともに受ける屋根面では、表面温度が60℃〜70℃まで上昇することがあります。
室内温度との差は、40℃程度となり、これだけ温度差があると、少々高い性能の断熱層でも、室内が暑くなるのは時間の問題です。

一方、もし日陰であれば外気温に近いはずで38℃程度、室内温度28℃とすると、10℃程度の温度差となります。

通気層の空気が十分なスピードで換気されれば、屋根表面温度が70℃でも、通気層の内側は外気温(38℃)近くまで下げることができ、これが通気層の役割です。
実際は、通気層の空気の温度も上昇するため、屋根表面温度と外気温の中間の温度となりますが、通気層の効果は大きく、夏の暑さ対策には必須といえます。

通気層に機能させるためには、十分な通気スペースがあるだけでなく、通気層の入口、出口(換気棟等)の十分な断面があり、スムーズに自然換気できることが必要です。

**断熱層の性能
断熱層の性能を確保するためには、
1)断熱材の性能
2)スキマをなくすこと
の両方が必要です。

断熱材の性能は、熱伝導率(W/(m・k))で表され、数値が小さい程高性能です。

高性能の断熱材を使っても、スキマがあったら熱が逃げてしまう(ヒートブリッジ)ので、スキマをなくし、すっぽり覆うことが必要です。
グラスウール充填断熱の場合、周辺の梁廻り、外壁との接点で、注意深くスキマをなくす必要があります。

FPパネルは、硬質ウレタンで、断熱性能が高く、正確な寸法ではめ込み気密を上げることで、高性能の断熱層となります。

吹込み用セルロースファイバーは、現場で「吹込む」ので、すきまがなく、安全面も優れています。


参考にしていただけたら幸です。

回答専門家

森岡 篤
森岡 篤
( 建築家 )
有限会社パルティータ 代表

庭を取り込む心地良い空間、永く住むためのフレキシブルな家

家づくりは、建て主にとっても、とても手間がかかることですが、苦労した結果、建物が実際に形となり、できあがっていくのは、本当に楽しいものです。遠い将来、この家に住んで良かった、と感じてもらえるような、家づくりのお手伝いをしたいと思います。

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この回答の相談

屋根断熱について

住宅・不動産 住宅設計・構造 2008/02/11 10:43

現在、新築予定の屋根断熱についてお聞きしたいことがあります。在来工法で天井のない構造になっており標準ですと通気層+75?のグラスウールの施工方法なのですが天井がないことによる夏の暑さ対策のためよりよい… [続きを読む]

山田太郎の親友さん (愛知県/33歳/男性)

このQ&Aの回答

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