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対象:住宅設計・構造

屋根断熱について

住宅・不動産 住宅設計・構造 2008/02/11 10:43

現在、新築予定の屋根断熱についてお聞きしたいことがあります。在来工法で天井のない構造になっており標準ですと通気層+75?のグラスウールの施工方法なのですが天井がないことによる夏の暑さ対策のためよりよい方法を模索しております。グラスウールの効果にいささか心配があります。そこで調べたところ色々な商品があるようで選択しきれません。いまのところFPパネル(F&P)、遮断ルーフ(松本建工)、サニーライト・ネオマフォーム(旭化成)、AFボード・風通し銀次郎(旭ファイバーグラス)などがあることがわかりました。基本的に通気層+断熱層の構造は共通のようで通気層が2層だったり断熱層がグラスウールより効果がありそうだったり・・・。このなかではどれが信頼性がありますか?また、ほかによいものがあれば教えていただけませんか?

山田太郎の親友さん ( 愛知県 / 男性 / 33歳 )

回答:3件

中村 雅子

中村 雅子
建築家

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断熱材は熱伝導率で選ぶ

2008/02/11 14:51 詳細リンク
(5.0)

こんにちは。タジェールの中村です。

住宅の''断熱性能''は
次世代省エネルギー基準
を参考にして下さい。

愛知県は4地域

木造で必要な断熱材の種類や厚みは
グラスウール24kの場合は C種で屋根には160mmとなります。

メーカーの商品名でなく一般名称でこの中の表の''E類''
''押出法ポリスチレンフォーム3種や硬質ウレタンフォーム''
などが熱伝導率が低く''0.024Kcal/m/h/℃以下''でお勧めです。
これなら表により115mmの厚さでクリアーできます。

断熱材の価格は効果に比べると大きな差ではありません。
通気層は1重で良いので''熱伝導率の低い断熱材''を選定すると良いでしょう。

コラム
でも紹介しております。ご参考まで。

中村 雅子

評価・お礼

山田太郎の親友さん

返事が遅れましたが親切に対応していただき有難く思います。色々検討していますが現在のところ熱伝導率の低いネオマフォームとAFボードに絞込み見積もりにより判断しようと思っています。
また仰る通り屋根断熱だけでなく建物全体で考えるべきですが最低限の屋根断熱で断念しました。

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森岡 篤

森岡 篤
建築家

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断熱層、通気層の役割

2008/02/11 17:50 詳細リンク

山田太郎の親友さんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。

**通気層の役割
関西も関東も、冬の外気温は最低0℃程度で、室内温度が20℃とすると、温度差20℃程度です。

夏は太陽高度が高くなるため、直射をまともに受ける屋根面では、表面温度が60℃〜70℃まで上昇することがあります。
室内温度との差は、40℃程度となり、これだけ温度差があると、少々高い性能の断熱層でも、室内が暑くなるのは時間の問題です。

一方、もし日陰であれば外気温に近いはずで38℃程度、室内温度28℃とすると、10℃程度の温度差となります。

通気層の空気が十分なスピードで換気されれば、屋根表面温度が70℃でも、通気層の内側は外気温(38℃)近くまで下げることができ、これが通気層の役割です。
実際は、通気層の空気の温度も上昇するため、屋根表面温度と外気温の中間の温度となりますが、通気層の効果は大きく、夏の暑さ対策には必須といえます。

通気層に機能させるためには、十分な通気スペースがあるだけでなく、通気層の入口、出口(換気棟等)の十分な断面があり、スムーズに自然換気できることが必要です。

**断熱層の性能
断熱層の性能を確保するためには、
1)断熱材の性能
2)スキマをなくすこと
の両方が必要です。

断熱材の性能は、熱伝導率(W/(m・k))で表され、数値が小さい程高性能です。

高性能の断熱材を使っても、スキマがあったら熱が逃げてしまう(ヒートブリッジ)ので、スキマをなくし、すっぽり覆うことが必要です。
グラスウール充填断熱の場合、周辺の梁廻り、外壁との接点で、注意深くスキマをなくす必要があります。

FPパネルは、硬質ウレタンで、断熱性能が高く、正確な寸法ではめ込み気密を上げることで、高性能の断熱層となります。

吹込み用セルロースファイバーは、現場で「吹込む」ので、すきまがなく、安全面も優れています。


参考にしていただけたら幸です。

敷浪 一哉

敷浪 一哉
建築家

- good

屋根だけにとらわれないで

2008/02/12 14:48 詳細リンク

山田太郎の親友さんこんにちは。
屋根の断熱は、夏の日射を考える上で重要な問題です。
僕が2年前に設計した「陽だまりをつくる家」では、熱伝導率0.031Kcal/m/h/℃の現場発泡ウレタンを150mm+アルミ系の遮熱シート+通気層という構成にしています。それでも夏場はある程度熱気が室内にこもります。
それは、屋根からの熱が伝わるのではなく南側に開いた窓から差し込む陽の光からくる熱気が、室内を上昇して天井付近に溜まります。断熱気密性能がよいと、この熱気も抜けません。
それを解消するために、たとえば天窓(北側の屋根)や北側の壁に通気用の窓などで、家の中に風を起こすという方法を考えたり、夏場の日差しが室内に入らないように庇や格子で調整するなどの工夫をするなど相対的に考えることをお勧めします。実は性能と快適さは比例しているようでそうではないですから。

コラムの中で「陽だまりをつくる家・真夏の検証」と題して、夏場の実体験を基にしたコラムを書きましたので、是非ご覧ください。
真夏の検証1
真夏の検証2
真夏の検証3
真夏の検証4

質問者

山田太郎の親友さん

屋根断熱について

2008/02/11 17:11

早速のお返事ありがとうございます。
通気層よりも断熱層の性能のほうが重要なのですね。次世代省エネルギー基準の早見表は?地域の愛知では外張施工の屋根断熱では115mm程度必要と読むのでしょうか?また、必要な熱抵抗値が4.0となっていますがアドバイスのように熱伝導率0.024以下のネオマフォーム(旭化成)やAFボード(旭ファイバーグラス)を2重張しても100mm以下で単純に満たすようですがこの考え方は有効でしょうか?

山田太郎の親友さん (愛知県/33歳/男性)

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