対象:住宅設計・構造
吉田 武志
建築家
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購入を辞めることをお勧めします。
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はじめまして。
栃木県宇都宮市で注文住宅とリフォームの設計施工を行う工務店ヨシダクラフトを経営しています。吉田と申します。
崖に、きちんと法規に合致した擁壁が建っている場合は良いですが、
そうでない場合は、
購入を辞めることをお勧めします。
理由は、
地域の崖条例等の法規により、
法規どおりに、崖からの距離を離して住まいを建てても、
天災の場合、その距離以上に影響の範囲が広がってしまうからです。
2つ目の理由は、
杭等で地盤補強をしても、地震や大雨等の天災で、
敷地の土砂が崖方向に移動した場合、
杭が建物を支える保証の対象にならないことが殆どです。
調べてみてください。
土砂崩れ等で建物が傾いてしまうと、沈下修正するのに
多額の費用が掛かりますし、
擁壁の建設代金も多額となります。
何千万円も掛かるのが普通です。
だから、その土地は買わないことが無難です。
評価・お礼
あるみぞむく さん
2012/12/08 22:31
評価が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
アドバイスを参考にさせて頂き、結局は自らの判断で購入をやめました。
現在、新たに土地を探しているところです。
また、何かありましたらアドバイスをよろしくお願いします。
吉田 武志
2012/12/10 10:01
評価頂きましてありがとうございます。
購入を辞めたこと。良い判断だと思います。
崖地や擁壁のある敷地は、見晴しも良い場合が多く
それが敷地のチャームポイントだと考える住まい手や造り手も多いと思います。
ただし、基本的に杭は、建物の自重(鉛直荷重)を支えるものです。
天災等の影響で、擁壁や崖が崩壊すれば、土が流れて、杭に水平方向の荷重がかかりますから、建物を支える杭の保証はなくなるはずです。
設計者、施工者は購入を辞めることを勧めるのは自然なことだと思います。
(現在のポイント:-pt)
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