売却か、賃貸か

　今回のようなお買い替えを検討される場合、まず新規で購入される物件の住宅ローンの借り入れ条件をまず検討しなければなりません。

購入される物件の金額（借入金額）、ご自身のご収入等の条件にもよりますが、一般的には住宅ローンを既に利用されている場合に、新規で購入される物件に金利等の条件が優遇された住宅ローンを利用できないケースが多くあります。

融資をする金融機関としても、現在のマンションに賃借人が付いていない場合にダブルの支払いが可能かどうか、という審査を行いますので、当然審査条件は厳しくなります。

ファミリータイプの物件の場合、賃借人が付くまでに時間も掛かりますし、一旦退去された際に、次の賃借人が付くまでに数ヶ月の期間を要することもあります。（夏場等、退去のタイミングが悪いと、より長期化します。）
家賃が入らない時に問題なくダブルの支払いを行なっていけるか、そこが重要になります。

また、賃貸を行う場合には、以外に費用が掛かります。
人に貸す場合には、はじめに若干のリフォームやハウスクリーニングが必要になります。賃借人を募集する際には、地元の仲介業者さんに客付を依頼する必要もあり、仲介手数料（広告費の名目で発生する場合もあり）も掛かります。
設備等に何か不具合があった場合には、基本的にオーナーさんの負担で補修が必要になります。賃借人が退去した場合には、改修工事や再度仲介手数料等が必要になります。

一旦貸してしまえば、あとは放っておいても家賃が入る、という訳ではありませんので、その点はよくお考えください。

現在のお住まいを賃貸にされた場合には、不動産所得となり、確定申告が必要になります。借入金の利子、管理費、減価償却費等が不動産所得の金額から差し引けますが、一般的には不動産所得として他の所得と総合して所得税と住民税がかかります。（詳細は税務署または税理士の先生等にご相談ください。）

新居の住宅ローン控除に関しては、次に購入される物件の築年数や広さ等の条件によってもことなりますので、上記の情報だけでお答えできる内容ではありません。


株式会社リード
中石 輝
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