- 菊池 克弘
- 都市環境建設株式会社 代表取締役
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
建築家の家造りとは、家の設計を建築家が行い、施工(工事)は工務店や建設会社等が行うことになります。
ハウスメーカーや地元の工務店の設計施工一貫方式では、設計者(当該会社の社員設計者)は自分の会社の、規格品をはめ込む設計に制限されるのに対して、建築家は自由に依頼者の希望する、建材、設備機器、内装、外観、形状を設計することができます。
さらに建築家に依頼することのメリットとして、以下のような事項が挙げられます。
1.狭小敷地への対応力
都心部においては、地価の単価が高いことから、なかなか、ゆとりのある敷地を購入することが難しくなります。すると、狭小敷地(一般には20坪以下)において住宅の建設を検討しなければならなくなりますが、狭小敷地での住宅の設計は、法規上も環境上も難しい検討事項が多いため、建築家の設計力が効果を発揮いたします。
2.デザイン住宅
ハウスメーカーや地元の工務店の設計者は、どうしても設計後の自社の工事を経済的に行うことを考えなくてはならないため、住宅の形状を簡単なものとしなければなりません。これに対し建築家には、そのような制限がないため、自由にデザインができ、例えば建物の一部をアール状や、凸凹にしたり(これには採光上の意味もある場合が多い)、吹抜け、トップライトを希望通りの場所に設けたりすることができます。
3.健康住宅
近年、建材に含まれるホルムアルデヒドが人体に有害な影響を与えていることが明らかになっております。一応、法律上、ホルムアルデヒドの濃度を一定値以下にすることが義務付けられていますが、肌の弱い方や小さなお子さんには、アレルギーなどの症状が出ております。このような場合、床や壁を、無垢の木材や漆喰、珪藻土などで仕上げてしまえば、このようなアレルギー反応は起こりません。建築家は建材や内装材の選択も自由にできるため、健康な住宅への仕様も思うがままに、造ることができます。
以上のような家造りが建築家の家造りの特徴です。そしてそれは、ハウスメーカーや地元の工務店が大量生産の汎用商品としての住宅を造るのに対して、単品生産の芸術作品としての住宅を造ることになります。
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