今回は保険の値段について。
私たちの身の回りにある多くの商品。
コンビニに行けば何でも売っている。
コンビニで売っているものは食品などさまざま。
例えば、食パン。
有名大手メーカーの食パンはどこで買っても同じか?
実際には同じではないことは皆さんご存知。
Aスーパーで1斤150円。
Bスーパーでは140円。
値段が違っても味や枚数など、食パン本来の価値は変わらない。
だから、安いお店で買う人が多い。
保険はどうだろう?
損害保険。
事故や火事などの万一に備えるもの。
概ね各社保険料は同じぐらいだ。
ところが生命保険は違う。
医療保険やがん保険から死亡保険。
各社いろいろな商品がある。
しかし、商品の中身はよく見れば、どこもそれほど変わりはない。
なのに保険料、つまり、価格は大幅に異なる。
しかも、先ほどの買う店によって価格差がある食パンの比じゃない。
例えば、死亡保険。
条件を同じにして各社の保険料を比べるとよくわかる。
今、話題のネット生保の保険料を1とすれば、1.5倍から2倍が多い。
なぜ、こんなに差があるのか?
これは、保険料の内訳が異なるからだ。
保険料は純保険料と付加保険料に分かれる。
純保険料はいわゆる商品の原価。
これは、各社ともほぼ同じになるはずだ。
平均余命などを加味しての保険料算出をしてるから、
同じになるのは当然のこと。
ところが、付加保険料は、簡単に言えば、各社の経費や
利益分を保険料として換算している。
これが、同じ商品でも価格が大幅に異なる理由だ。
ここには、保険会社の社員の給与や保険代理店の手数料も付加されている。
だから、A社では8万、B社では7.5万、C社では4万といった価格差が出る。
この中でも、いわゆる乗合の保険代理店は各社の保険を売っている。
当然、保険料も把握できる。
そのため、代理店にとって手数料の高い商品を勧めるのはしごく当然。
また、30数社の保険商品の内容すべては把握できない。
1社の商品を把握するだけでも大変だし、各社のシステムも違い無理がある。
中立的にアドバイスするという保険代理店。
しかし、一定の保険会社の商品しか販売していないと言われても仕方ない。
本当に中立性を保つには、ある意味、付加保険料を開示して販売することしかないだろう。
ようやく、ここに来て監督庁もこうした方向に動きそうだ。
ショップなどで選んでもらった保険は、本当に中立性なものか?
自身のニーズにあっているのか?
こうした背景をよく理解して保険加入をしたいものだ…
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(写真は宝島社さん出版の書籍)
このコラムの執筆専門家
- 寺岡 孝
- (東京都 / お金と住まいの専門家)
- アネシスプランニング株式会社 代表取締役
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