- 中村 英俊
- 株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
- 東京都
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
先週、日経BPコンサルティングが、企業メッセージを提示してその発信元の企業名を答えるという調査を発表しました。
これは企業がブランドコミュニケーションの中核として発信しているメッセージを400個ノミネートし、認知度、理解度、接触度、好感度の他、16項目のイメージなどを一般消費者に調査したモノ。
今年で11回目、有効回答数も26,435名であることから信憑性のある調査であると言えます。
企業名想起率ランキング1位は、調査開始から11年連続でロッテの「お口の恋人」だったようです。
企業メッセージ 企業名 想起率
1位 お口の恋人 ロッテ 73.9%
2位 あなたと、コンビに、ファミリーマート ファミリーマート 63.8%
3位 ココロも満タンに コスモ石油 61.2%
4位 「お、ねだん以上。」ニトリ ニトリ 58.8%
5位 カラダにピースCALPIS カルピス 46.1%
6位 新製品が安い ケーズホールディングス 42.5%
7位 マチのほっとステーション ローソン 38.2%
8位 Inspire Next 日立製作所 37.9%
8位 i'm lovin' it 日本マクドナルドホールディングス 37.9%
10位 Drive Your Dreams トヨタ自動車 35.5%
どれも少なくとも1度は聞いたことがあるフレーズだろうと思いますし、上位10社については高い想起率であると言えます。
しかし400個ノミネートされた企業メッセージの平均想起率は、わずか4.2%でしかないようです。
上位を見る限り、CMなど広告宣伝に多額の費用を投じなければなかなか浸透されることはないといったところでしょうか。
そこで検証したいのは、主にCMや広告等で活用されているこれら企業メッセージは、広報活動においてはどの様に捉えられているのか。リンクしているのかということ。
加えて、日頃の広報活動において、”企業メッセージ”をどの程度意識して動けているのか。
これらは商品やサービスなどの販売を促進するためのモノではなく、あくまでもコーポレートメッセージであることから、広告活動のみならず、広報活動ともリンクしていなければならないと言えます。
またコーポレートネタでの広報活動を行う際にも、日頃から”企業メッセージ”を意識した活動を行わなければ、4.2%という数値は上昇することはないだろうと思います。
またコーポレートメッセージは、お金のある企業の話と割り切ってしまうのは非常に勿体ないことと言えます。
日頃の広報活動のテーマは何か、企業メッセージは発信できているのかなど、一度広報部門でも検証してみては如何でしょうか?
ご参考:日経トレンディネット
クリックをお願いします!
このコラムに類似したコラム
海外広報を強化するうえで覚えておきたい3つのポイント 中村 英俊 - 広報コンサルタント(2013/06/03 08:36)
IRサイトランキング2013 中村 英俊 - 広報コンサルタント(2013/04/22 10:16)
広報と人事、連携してますか? 中村 英俊 - 広報コンサルタント(2012/06/12 10:29)
社内広報にも「広聴」を 豊田 健一 - 広報コンサルタント(2012/03/01 21:51)
PR会社アンティルがIPO 中村 英俊 - 広報コンサルタント(2012/02/27 09:17)