医療モールの落とし穴 - 確定申告 - 専門家プロファイル

湯沢 勝信
東京都
税理士

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対象:税金

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医療モールの落とし穴

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医院開業
 最近、大型の都市開発が進行しています。汐留再開発事業とか、六本木ヒルズとか、六本木の防衛庁跡地の再開発等等です。こうした再開発事業によって建設された高層ビルの中には必ずといっていいほど医療モールが建設されます。こうした医療モールの部分というのは大手のゼネコンも苦手ですからたいていは、医療モール運営会社にサブリースする形で運営そのものを委託してしまうケースが多いようです。こうした医療モールというのは一見場所がよく格好いいように思えますが一方では実は注意しないと大変なことになってしまうという危険性をはらんでいます。たとえば賃料や保証金の問題です。これはそのビルに入居する他のテナントもそうですが、新しい大型のビルの場合には開発資金を捻出するために相応の負担を求められます。賃料や保証金が高い分沢山の患者が来ればいいのですが、それが保証されているわけではありません。また賃料に関して傾斜家賃を取っている所もありますが、これは収入金額に応じて家賃が上がっていく仕組みになっています。物品販売業などではよく採用されている方法です。医院の場合最終的な目標とする収入の時に賃料がいくらに成るのかを計算しないとえらく高いものにつきます。また、最近の傾向を見ていますと、昼間人口が多くて人があまり住んでいない場所にある医療モールは患者数が少ないと言われています。医療モールに入居する場合には見てくれの良さばかりにとらわれず慎重に検討してください。