- 真鍋 貴臣
- 香洋ファイナンシャル・プランニング事務所 代表者
- 香川県
- ファイナンシャルプランナー
対象:家計・ライフプラン
これは、相談者が何を大切に思い、どんな人生を思い描いているかによって、取るべき対策が異なるからなのですが、長い間(といっても私は1年程度ですが)こういった仕事に関わっていると、「夢や目標を持つのは当たり前」といった感覚になってきます。
しかし、一般の方はFPが思っている以上に「夢」や「目標」に対して深く考えたりしていないという現実があります。
(あるいは、そもそもそんなもの考えた事もない…とか)
こういう場合、これから先の人生に起きるイベントをイメージしてもらい、そのイベントに強弱をつけてもらう事により「夢や目標を発掘」したりします。
しかし、これら「発掘した夢や目標」は、多分本来的にこちら側が思い描いているものとは本質的に異なっており、私としては折角FPに相談するので、この「本質的な夢や目標」を設定し、ライフプランを立てて欲しいな~と、思うことがあります。
私の勝手なイメージですが、以下がそれぞれの違いです。
【FPが掘り起こしたもの】
・子供の進学 ⇒ 「大学は出てほしい」とか「東京の大学に行ってほしい」とか。
・家 ⇒ なんとなく戸建が欲しい、予算はだいたい2,000万円ぐらい…とか。
・老後 ⇒ 特にやりたいことはないけれど、だいたい月30万円くらいあれば暮らせるかな…とか。
【本質的にお持ちのもの】
・子供の進学 ⇒ 子供は英語が得意&好きで留学をしたいと言っている。その費用を織り込みたい。
・家 ⇒ 海の見える高台に建てたい。場所と予算はだいたい決まっているんだけど…
・老後 ⇒ 半年に一回は夫婦で海外旅行に行きたい。80歳までは絶対に行く!
以上からもわかるように、FPの掘り起こしたものは”ゆるい”決定ですので重要度が高くなく、その後の人生の不確定事象に大きく反応し、崩れます。
逆に、本質的なものは相談者様が”信念”をお持ちですので、その夢をかなえるためにどのように取り組めばよいかという観点で行動されますので、不確定事象が起きても揺るがない可能性が高いです。
しかし、このような「本質的な夢や目標」というものは、日々自己分析や自分と向き合う時間を取って初めて湧き出てくるものです。
日々の仕事が忙しいとか、そんな余裕がない…という事はあると思いますが、「本質的な夢や目標」を持つことは、結局のところ自分の為です。
折角のライフプランですので、是非「本質的な夢や目標」を明らかにして申し込んでみてください。
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