- 石川 智
- オフィス石川 代表
- 高知県
- ファイナンシャル・プランナー
対象:保険設計・保険見直し
もう、10月ですね、早いものです。
今回は保険で損しないということに対する、私の基本的な考え方をお話します。
では、車を買う例で考えて見ましょうね。
あなたは、60歳で、仕事は退職しました。家族は、奥さんだけです。
趣味は、旅行、特にツアーで旅行に行くことが多いとします。
そんなあなたが必要としている「車」はどんなものでしょう?
今、あなたは多少古いワンボックスカーに乗っていますが、仕事も辞めたので、のんびりしたいと思っている、という条件をつけるならば、どうでしょうか?
今と同じワンボックスはどうでしょう?
燃費が特に良いわけでもないし、保険料や自動車税も高い、そう考えると維持費に比べて、この車を使いこなすということはないような気がしますね。
さらに、人を沢山乗せることもないでしょう。
お子さんはみんな独立し、お孫さんはいますが、みんな家族で乗れる車も持っています。
趣味の旅行も大概はツアーで行く予定ですし、海外旅行に車で行くわけもないですしね。
もっと大事なのは、実は購入価格かもしれません。
仕事を辞めているあなたにとって、大きなお金を貯金から出すことには心理的に抵抗があります。
ましてや、5年間もローンを組むことも、今の「退職者」という経済的には弱い立場だと、なかなか難しいとも思っています。
では、あなたに最も合いそうな車はどういうものでしょうか?
元・トヨタ車の営業マンとして(笑)、私がお勧めするのならば
「コンパクトカー」、になります。
軽四でもいいかもしれませんが、1000CC~1500CCクラスをお勧めします。
まずは、燃費が良い、ランニングコストもだいぶ下がります。
購入するときも、ワンボックスカーの半分ほどの出費で済みます。
普段使いにはもちろん不便はありませんし、少し遠出されても、今のこのクラスの車は安全性、快適性でも問題がありません。
ですから、お買い替えの場合は、コンパクトカーがあなたのライフスタイルや価値観を考慮した場合、一番ぴったりかと思います。
見事な仮想ロープレになりました(笑)
これが現役時代にできていれば、たぶん車を販売できたはずです。
余談ですが、こういう考え方をでき始めたのは、FPになってからです(汗)
おそらくFPがそういう仕事をするからだと思います。
さて、今回の車の商談の例ですが、私たちFPが保険の話をする場合、実は、このように進んでいきます。
私たちは、
「だいたい保障額はこのくらいでいいでしょう」
「みんな、お入りの保険はこんなもんですよ」
「あなたには、こういう保険に入らないといけないですよ」
とは言いません。
なぜかと言うと、先ほどの流れで保険相談をお受けするからです。
ですから、結果的に、
「必要かわからない保険に」
「無理やり勧められ」
「しぶしぶ加入する」
という状態になることがないのです。
これこそが私が言う保険で損しないということの本質です。
逆の言い方をすれば、この車の商談のような保険の勧め方でないやり方で、保険商品を選んでいると、保険で損をする確立はとても高くなると言えます。
車の購入のたとえ話では皆さんご納得されるのですが、なぜか、保険の加入の話になると、この部分が凄く「ぼや~」としてしまいます。
これは「車に全く興味のない人」に「難しい車の話」を延々としていることと同じ状態になるからです。
この「車」の部分を「保険」と変えてみてください。
どうですか、そうではありませんか?
私は「保険で損をしている人」や「保険で損をしそうになっている人」のお力になりたいと思います。
自分がそうなりつつあるかどうかわからない人は、どうぞ、お気軽にお声を掛けてくださいね。
では、また、お会いしましょう!
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