- 荒木 勇
- 株式会社アラキ工務店 代表取締役
- 京都府
- 工務店
対象:リフォーム・増改築
- 木下 泰徳
- (アップライフデザイナー)
- 溝部 公寛
- (建築家)
5分の杉板
通常は、屋根野地には、構造用合板(または耐水合板)を張ります。
なぜなら、釘の保持力が非常に高く、強固に取り付けることができるからです。
でも、今回は、京町家。
足元には、基礎がなく、かずら石しか座っていません。
土台もありません。ですから、地震の時にはぐらぐらと揺れることになります。
そんな時、屋根だけ固まったらかなりバランスが悪いので、通常は、杉板を張ります。
もちろん、節がいっぱいで源平(赤白混合)ですが、下地材なのでOKでしょう。
これなら、木摺下地と同様、地震の時にある程度弾力性があるので、倒壊の危険を減らすことができます。
もちろん、柱や梁が腐朽していたり、蟻害にあったりしていたら、ダメなので、傷んでいる部分は根継したり、補強梁を入れたりしています。
(通柱は1本まるまる取り替えました)
(株)アラキ工務店
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