先日、ある会議に出席しました。
いつもは税制を検討するような、会議です。
今回は、事業を承継するために、日本に必要な税制についてで、
制度そのものには、ある程度の納得をしたのですが・・・
この制度を運用するためには、
事業を継いでから5年間、雇用を80%維持すること
という内容がありました。
その内容について、出席者と講師の間におけるやりとりに、
とてもがっかりしました。
なぜ80%の維持なのか?
事業を承継する時には、いろいろな角度から
経営を見直すチャンスが訪れます。
特に、事業改革や革新を考えれば、
当然、必要な人材像や人数が変わります。
大きく人材・人員を変えることを想定しておく必要があります。
事業縮小を考えるなら、80%の雇用の維持は、現実的ではありません。
講師曰く、事業承継時において、人員を整理する必要があるなら、
高い報酬を得るベテランの社員を整理して、
その報酬分、若い社員を雇いいれれば、
数は増えるし、報酬は減るので良いのではないか?
とのこと。
胸が悪くなりそうな意見です。
人の価値を知らない、素人の考え方です。
80%の雇用維持は、
単なる数合わせでしか考えていないことが明白でした。
何か新しい仕組みを考えるのなら、
その道のプロフェッショナルを入れたチームで検討しない限り、
公平なものはできないことを実感しました。
ところで、わたしたちはプロの誇りとし、
少なくとも、数合わせの人材を育てないようにと、
久しぶりに、イラっとしたなかで、心に誓いました。
更に。事業承継のご相談をたくさんいただきますが、
いろんな角度から相談業務を全うし、
事業を継ぐことは、苦労や困難だけでなく、
楽しみがあり、喜びがあり、幸せであることを
実感していただけるようにしたいと、心に強く決心しました。
このコラムの執筆専門家
- 竹内 和美
- (研修講師)
- 株式会社オフィス・ウィズ 代表取締役
実践型研修で、結果が即・行動に現れます
ビジネススキルに不可欠なコミュニケーション力。ますます重要な「聴く力」「話す力」「論理的に考える力」を高める研修はじめ、企業研修の内製化のコンサルティング、人事政策のアドバイスなど、人事に関する総合的なご支援をしています。
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