- 別所 諒
- ビジョン・コンサルティング 別所諒 主宰
- 東京都
- マーケティングプランナー
対象:営業
- 水内 終一也
- (経営コンサルタント)
- 本森 幸次
- (ファイナンシャルプランナー)
「あれあれ!あそこだよ!見えないの?あそこのあれだよ!マジ?見えないの?」
って、狂ったのかと思われたかもしれないが、夢がある人とない人の会話はそんなものである。
自分に見えていることが人に見えないことはよくある。
自分に見えているものを人が見えないからと言って、そこに問題はない。
起業家の夢は、与えられた内容で、人から評価され給料が決まる「仕事」をしているサラリーマンに理解せよというのが無理だ。一方で、積極的に事業のアイデアや予算を取っている会社はサラリーマンでも起業家のビジョンが見えやすい。
要は環境の問題で、その環境が世界の標準だと疑わないのか、ごく一部だと認識するかの違いでしかない。経営者としては、どのタイプの会社を作りたいのか、サラリーマンはどのタイプの会社で働きたいのかということでしかない。
実際、事業の成長を審査対象にしたビジネスプレゼンで、夢の事業を語って「宗教でお金を集めるんですか?」と言われていた起業家を知っている。が、ここで落ち込んだり怒ったりしても無駄だ。見えていないものは見えないのだから仕方がないし、相手から見れば、何と無謀なことをと思われているにすぎない。
起業をすることを決意したサラリーマンは、「見えていないものを見る」ことが必要になる。ところが、残念なことにその夢はほとんどの人には見えない。だから、独立へ踏み出せないのだと思う。
僕自身は、それなりに有能なサラリーマンだと自分で勘違いしていた時代があったのだが、独立してから全く自分に見えてなかった世界が多いことに気付く。
「見えないものを見ることで、人には見えていないことを知る」
禅問答のようだが、ここを理解し、万人に見えるようにするのが、ビジネスモデルである。
自分の夢は他人には見えない。だから、見せる。
自分の夢は他人には理解されない。だから、理解してもらうように努力する。
モノを売る時も、経営をする時にも共通する。自分にしか見えていないものを他人に見せることを「共感」と呼ぶ。
共感されていないとしたら、それは夢が相手に見えていないからだ。そう考えれば、経営者もサラリーマンも、理解されないことへの不平や不満はなくなると思うのだが、いかがだろうか?
このコラムに類似したコラム
愚か者でも経営できるビジネス/ウォーレン・バフェットの名言 竹内 慎也 - 営業コンサルタント(2013/03/13 07:45)
今日に生きる/デール・カーネギーの名言 竹内 慎也 - 営業コンサルタント(2013/03/11 07:45)
今日は貴重な日/デール・カーネギーの名言 竹内 慎也 - 営業コンサルタント(2013/03/06 07:45)
心配するには及ばない/デール・カーネギーの名言 竹内 慎也 - 営業コンサルタント(2013/03/03 07:45)
自分から他人に/デール・カーネギーの名言 竹内 慎也 - 営業コンサルタント(2013/02/28 07:45)