投資銘柄情報2012/08/20号

●オリンパス（７７３３）
本日終値１４７９円（＋１１円）。世界シェア７割の消火器内視鏡が柱。米投資ファンド「ハリス・アソシエイツ」により株式買い増しや、「テルモ（４５４３）」、「ソニー（６７５８）」、「富士フィルムＨＤ（４９０１）」、「パナソニック（６７５２）」による資本・業務提携提案が刺激材料となり、株価は上昇トレンド継続中。直近は１４８０円処で上値の重くなる展開となっていたが、本日の上昇でそのチャート面のフシを掃った格好。また今２月高値１４７３円を更新となってきている事で、中期トレンド的にも新波動入りの様相。現ディスクロでの信用取組は買い残１６０万株、売り残３８５万株で貸借倍率０．４２倍の売り長。

●黒崎播磨（５３５２）
本日終値２４２円（＋１２円）。耐火れんが２位。８月７日引け後に発表となった２０１２年９月中間期業績予想の上方修正（当期利益４．７億→９．６億）が刺材料となり、翌営業日より株価は上値追いとなり、８月１４日には高値２５４円まで上昇。今回の株価動意に伴い信用取組は売り買い共に増加となっており、現ディスクロでは買い残４２１万株、売り残３１４万株で貸借倍率１．３４倍の売り長状態に。上昇トレンド継続には需給妙味のある状況である。本日より日足が５日移動平均線上に浮上となってきており、その５日移動平均線が右肩上がりに転じてくれば押し目買いでの対処と行きたい局面だ。

●チタン工業（４０９８）
本日終値２７７円（＋２１円）。酸化チタン老舗。株価は昨年１月高値５９５円より中期下降トレンドが継続中。ただ先週末より株価には上値追いの動きが出てきており、本日の上昇で下降する７５日移動平均線上に日足が浮上となった事で、これより短期トレンドが陽転する可能性が出ている。また６月２２日戻り高値２９９円を更新となれば、チャート的にも新波動入り。価格帯別出来高で検証した場合、現水準近辺を抜けると上値圧迫要因も減少傾向となる模様。本日の上昇を受け株価と移動平均線との乖離が拡大となった事もあり、ここは５日移動平均線推移を考慮した押し目買いで対処。

●東京デリカ（９９９０）
本日終値９６１円変わらず。婦人用バッグ中心の小売専門店チェーン。業績は増益基調が継続となる見通しで、今期予想ＥＰＳ８９．４円（前期実績８０．９円）、来期予想９６．３円。株価は６月４日安値５８５円を底に上昇波動が出現となり、７月１７日高値９９４円は上場来高値（分割修正）でもある。その後は当面の高値圏にて揉み合いとなっているが、日柄調整を経て一段高の波動入りが期待されるところ。高値９９４円を抜ければ、個別チャートは青天井入り。現ディスクロでの信用取組は買い残１１万株、売り残１５万株で貸借倍率０．７７倍の売り長であり、上昇新波動出現には需給妙味も。

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