金・原油・CRB指数などの商品価格の指標動向と株価との関連。

昨日は先進国の株式と金利について、その推移を説明いたしました。本日は商品の価格指数動向を紹介します。

グラフはNY金先物、NY原油先物WTI、CRB指数(説明別途)の価格推移を表したもので、期間は2012年2月29日～6月29日まで4か月間の推移です。



株価の下落とともに、商品指数も下落していますが、米国の株価の戻りに合わせて金価格は上昇に転じ、CRB指数もそのあとを追うように下げ止まっています。原油価格はシェールガスなどの台頭から、価格の下落幅も大きく、まだ反転しているとは言えない状況です。

次のグラフは、農産物の代表選手としてシカゴ市場のトウモロコシ(黄色)とCRB指数(赤茶)、S&P500(水色)を比較しています。期間は2012年2月29日～6月末です。



シカゴトウモロコシ先物の価格は、車の燃料であるガソリンとも競合し、畜産の飼料でもあります。世界の食糧事情がよくわかる指標です。株価とを景気回復の指標とみると、価格の上昇がお分かりになるれではないかと思います。

注)CRB指数は、
正式には「ロイター／ジェフリーズCRB指数」と呼ばれ、米国と英国の各商品取引所で取引されている先物取引価格から算出される国際商品指数(世界各地で取引されている商品の総合的もの)のことをいいます。当該指数は、1957年に米国のCommodity Research Bureau社により28品目の指数として開発され、その後、何度か構成品目の入れ替え等の修正が行われ、CRB社がロイターグループに買収されたことから。2005年9月の前回修正時に「ロイター／ジェフリーズCRB指数」という名称となりました。
指数は、エネルギー・貴金属・農産物などのコモディティを幅広く網羅しており、世界的な物価や景気の代表的な指標として使われています。特に製品原料として使う商品を多く含むため、物価上昇率（インフレ動向）の先行指標として注目されています。

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文責
ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP(R)
宅地建物取引主任者　(東京)第188140号
ロングステイ財団登録ロングステイアドバイザー
独立系顧問料制ファイナンシャル・アドバイザー　
吉 野　充 巨
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