以前のコラムでホール独自の企画が盛んに行なわれているという内容を掲載しました。
7月6日(金)に伺ったこのコンサートも長野県上田市にある信州国際音楽村ホールこだまが企画しているコンサートです。
「KODAMA金曜サロン」と名づけたこのシリーズは名前の通りのサロンコンサート。
19:30に開演して1時間強の演奏、途中の休憩はなし、全席自由で1500円。仕事帰り、夕食後にちょっと寄ってって上質な音楽を聴きませんか、という企画です。
開場は18:30、毎回地元のケーキ屋さんやパン屋さんとコラボし喫茶スペースを提供(出店されるお店は演奏会ごと変わります)、ちょっと早めにきて景色を見ながらコーヒーを飲むのも洒落ていて、これも好きなお客さんもいらっしゃいます。
私は予定がつく回しか聴きにいくことができませんが良質な音楽を提供してくれるいいコンサートです。
このシリーズの出演者は一流のミュージシャンが出演されていて、今回はトランペットの奥村晶さんがご自身のカルテットを率いてのコンサートでした。
奥村さんはジャズトランペッターとして日本を代表するプレイヤーで、熱帯JAZZ楽団など多くのバンドで演奏されています。
またスタジオミュージシャンとしても大活躍されており、Jポップやロックのスタジオ録音も多数。もしかしたら皆さんがお持ちのCDのライナーノートにある演奏者名の中に「Trumpet 奥村晶」と記載されているものもあるかもしれませんよ。
尚、奥村さんは地元東御市(旧東部町)のご出身です。
今回のコンサートでは5~6曲演奏されたのですが、奥村さんは曲調に合わせて音色を千変万化に変えていて大変素晴らしい演奏でした。
中でもショパンの前奏曲をジャズにアレンジした曲で演奏されたフリューゲルホルンは秀逸!でした。
演奏中、私はついついドラムに目線がいっていまいまして、特にバスドラムやハイハットの足の動きがどうなっているのか?? といった業務用目線になってしまいました。
ドラムの高橋徹さんはフットコントロールが機敏で、わずかな動きなのですがバスドラムの響きに深みがありずっと驚嘆していました。
せっかくのコンサートなのだから楽しめばいいとは思うのですが、ついつい自分の演奏のヒントはないか? となってしまいました。とはいえ客席数200人のホールで聴くカルテットは迫力もあり哀愁もあり、いいコンサートでした。
信州国際音楽村では7月22日(日)まで「ラベンダー祭り」を開催しています。ラベンダー畑を散策するとラベンダーのいい香りがして癒されます。お近くの方は行ってみてはどうですか。
ただし花畑なので蜂さんがお仕事していますのでご注意を。 写真は仕事に精を出す蜂さんです。
このコラムの執筆専門家
- 成澤 利幸
- (長野県 / 音楽家、打楽器奏者)
- 成澤打楽器音楽教室
音楽はみんなのもの
楽器の演奏は専門家からのちょっとしたアドバイスによりスムーズに上達したり音楽の奥深さに触れることがあります。ドラムやマリンバ、いろいろな打楽器のレッスンを通して皆さんのお力になれればと思います。
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