- 杉田 昌穂
- 青穂塾 塾長
- 大阪府
- 塾講師
対象:子供の教育・受験
「なずな」は別名「ぺんぺん草」。「ぺんぺん草も生えない」という表現がありますように、どんなにやせた土地にでも生えます。
有岡利幸著「春の七草」(法政大学出版局)によりますと、ナズナはヨーロッパ原産で、縄文時代の終わり頃、中国経由で稲作とともに日本に入ってきたようです。ナズナは私たちにとっては雑草でしかありませんが、中国では野菜の一つとされ、栽培されているようです。
荒れ地にでも生える植物ですから、春の畑では、元気いっぱい大きくなります。新春のナズナはロゼットと呼ばれる状態で、地面に張り付いています。写真のナズナは植木鉢でぬくぬくと育っていますから葉が地面から浮き出ていますが、寒い野外では地面にぴったり張り付いています。しかも太い根が地面の深くまで伸びていますから、これを引き抜こうとするとけっこう大変です。それで、ついつい引き抜く作業をさぼってしますと、4月くらいには「ぺんぺん草」だらけの見栄えの悪い畑になってしまいます。
ところが、ある程度成長して花が咲くようになりますと、茎が伸びてきていますので、手で簡単につかむことができるようになります。こうなると手で引き抜くのは楽になります。ただしその頃にはすでに一部の花が咲いて種子ができていますので、それが地面に落ちて、翌年にはまた、ナズナの芽が出ることになります。
畑にとってはやっかいな植物です。
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