- 鈴木 克彦
- 株式会社マクス 代表取締役
- 建築家
対象:住宅設計・構造
正しい知識で、薪ストーブライフをエンジョイしましょう!
では、続きで、一酸化炭素中毒のお話しです。
薪が燃焼すると、二酸化炭素が排出されますが、不完全燃焼を起こすと、一酸化炭素が発生します。
しかしながら、数万円の中国製のストーブ等と違い、法律基準の厳しい欧米産の薪ストーブメーカーは、各社とも厳しい気密基準を設けており、ふた(薪投入口)を閉めた状態の気密性は極めて高く、室内に一酸化炭素が排出される危険性は、まず無いはずです。
また、ふたが開いている場合は、空気の流入量が多く、不完全燃焼を起こすこと自体が無い事と、「燃焼した暖かい空気は上に昇り、冷たい空気をしたから吸い込む」といういわゆる''「煙突効果」''によって、室内に薪ストーブ内部の空気が逆流することはあり得ないと思います。
実際、蓋を開けて炎を眺めるのも、とっても素敵です。
※ただし、この場合、空気の流入が増し、すごい勢いで燃える事があるのと、二次燃焼を起こしにくいので燃焼効率が下がる(つまり薪を多く使う)事を知っておきましょう。
続きは、「薪ストーブの危険性 その3」で。