人材紹介会社からの「転職お祝い金」について

看護師の転職サイトや人材紹介（転職支援）会社の案内をみると「キャリアアップ支援金」とか「転職支援金」とか「 内定お祝い金」、「入職お祝い金」というような名称でお祝い金を戴けるところがあります。

無料で自分のキャリアをアドバイスしてくれ、病院を紹介してもらい、面接のアドバイス・退職手続きのアドバイスを戴け、さらにお祝い金まで戴ける....

こんなにしてもらっていいのでしょうか？

そもそもこのお金はどこから来るのでしょうか？
私の転職先の給料から差し引かれるの？

病院にとって看護師不足は痛い問題。
それはみなさん自身が職場で体験していることと思います。

みなさんから婦長に
婦長から事務長に「現場の人材不足（決して”人手”ではありませんよね）」を訴え、事務長も紹介会社に矢の催促。

「いったい、いつになったら紹介してくれるんだ！」

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いっぽう人材紹介会社

リーマンショック以降、IT業界やメーカーなどが採用を抑え「人材不況」に陥りました。
そのさなかでも医療関係者の求人（医師・看護師・各技術職）は減ることがありませんでした。

そこで各紹介会社がどんどん医療業界に進出し、過当競争になってきています。

最近、看護師と脈絡のないサイトでも「看護師募集」のバナーを見かけませんか？
人材紹介会社が「優秀な看護師」を競って集めているのです。

そこで、このようなお祝い金制度を充実させることによって、より好条件で多くの有能な看護師を確保することが可能になります。

病院は人材紹介会社から紹介のあった看護師に内定を出し、その方が入職した時点で想定年収に応じた紹介手数料を人材紹介会社に支払います。

人材紹介会社はその紹介手数料の中から「転職お祝い金」をねん出しているんです。

病院から紹介会社へ手数料が支払われるのは「20日締切りの翌月末支払い」「月末締切りのよくよく月末支払い」等、”支払いサイト”が長めです。

「転職お祝い金」は一般的には病院からの入金があってから支給されますので「入職までの有給休暇消化の旅行に使いたい」とアテにしてると”残念な事”になります。

いっぽうで人材紹介会社は入職した看護師さんが短期に退職した場合に、その在職期間に応じた比率で手数料を返金することがあります。

その場合、支給された「お祝い金」の返却を求める場合があるようで、そこがトラブルになっている例があると聞いています。

入職して２カ月くらいしてから支給されるのだと思うのですが、半年くらいは手元に置いた方が無難かもしれませんよ。