2.マネジメントは矛盾を抱える力(by松下幸之助氏) - 人材育成全般 - 専門家プロファイル

松山 淳
アースシップ・コンサルティング コンサルタント/エグゼクティブ・カウンセラー
東京都
経営コンサルタント
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2.マネジメントは矛盾を抱える力(by松下幸之助氏)

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リーダーの言葉

松下幸之助の言葉



今もって企業経営者から絶大なる人気を誇る松下幸之助氏。

その業績はあまりにも大きいですが
会社を創り上げる過程において培われた経営哲学が
今の時代を生きる私たちを魅了し続けます。

私は松下幸之助氏の著作では、
『指導者の条件』(PHP)という本が好きで、
よく他人にもすすめています。

その本の中にこんな言葉があります。

「小事にとらわれて、
 いわゆる重箱のすみをつつくようなことになると
 かえって肝心の大事の方が見失われてしまう。
 したがってやはり、
 大切なポイントだけをしっかりと押さえ、
 あとは自由にのびのびとやらせるというのが必要だと思う」
 
これは上司と部下との関係で
「永遠の課題」とも言えるものですね。

部下に対する「権限の委譲」のこと言っています。

ところが・・・、
「権限の委譲」も行き過ぎると「放任主義」となってしまい、

「任せているんだから、いいんだ」

と、声を張り上げる人が、実は、

「部下の教育がわずらわしいから、ほったらかしている」

という事態を招きます。

ホントに「権限の委譲」と「放任主義」は紙一重ですね。

「権限の委譲」は、
上司のスタイルが「任せられない人」にはとても有効ですが、
そもそも関わろうとしない人には、自身のスタイルを正当化する
錦の御旗を提供することになってしまいます。

また、「権限の委譲」は部下の性格的なタイプによっても
使いわけが必要ですね。

性格的に強く指図されるのが嫌いで、
自分のやり方で物事を進めることに「やりがい」を
感じるタイプは、ポイントだけ押さえ、どんどん任せる。

ところが、なかなか自主的に行動しないタイプもいるわけすから、
その場合は、上司の経験を生かして、行動を促すように、
部下に対して、時には「命令」をしなくてはいけません。

「マネジメントとは矛盾を抱える力である。」

その矛盾に負けず、がんばって下さい!

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