- 袴田 剛史
- 株式会社スクロール360 ECコンサルタント
- 静岡県
- Webプロデューサー
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
あれは、4、5年前のことになります。
誰もが知ってる某百貨店のインターネット戦略をどう再構築するか、
という提案とコンサルティングを求められました。
最初は、実務担当者様へ、次に部門長へと少しずつ階段を昇るように進み、
経営企画室、役員が並ぶ席での提案となりました。
そこまで昇ったものの、提案内容の体裁はいつも通り。
自分の会社での資料レベルのビジュアルです。
そのことに対して、特に問題はないと思っていたのですが、
後で省みることになります。
役員を目の当たりにした提案は順調に進み、
最後には、トップの方から―
「大変わかりやすく、頼もしい内容でした!」
などと言われ、握手も求められました。
後で経営企画室の方に聞くと、あの方が、あのような反応をすることは滅多になく、
まずコンサルのご依頼をすることは間違いないと思いますが、
それ以上に、引き抜きという可能性もありますので・・・
と言って言葉を濁らせました。
「御社の役員の方に一度ご挨拶をさせていただきましょう!」
などど最後におっしゃっていた意味がわかりました。
この先、どうなることやら。
と思いながら、返事を待ちました。
ところが、意外に返事が遅く、しかもこんな内容でした。
「別の会社に決まってしまいました。
どうやら、提案内容のビジュアルに役員がほだされたようです。
どうしましょう。」
もう何年も前のことですが、このお返事の電話の様子は、
今でも覚えています。
「どうしましょう」と言われてもこっちも困ってしまうので、
何も応えられませんでした。
この時に得た教訓は、「見た目も大事!」ということです。
ビジュアルが良いと相手に伝わりやすいということが、実際あります。
もちろん中身があってこその見た目ですが、
中身に自信があっても、見た目が悪くてうまく伝わらないことほど
悔しいものでもあります。
なので、この一件以来、提案書などを作った時には、
「自分の言いたいことが伝えられているか」という点を
ビジュアル面から見直すようにしています。
一方、この百貨店のお話ですが、
それから数ヶ月先、
「いかがですか」
とご担当の方に尋ねてみますと、
「案の定、中身がないコンサルだったので、結局は自分たちで考えるしかない状態です」
と、暗い感じの様子でした。
その後しばらく、その百貨店の情報に触れるたびに気になるったのですが、
あまり良い情報は見受けられませんでした。
株式会社スクロール360
袴田 剛史 takeshi-hakamata@scroll.co.jp
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