末席から最前列へ

通販事業部の会議。

役職者が一同に集まる会議室。
総勢20名以上の中で、インターネット推進部は、末席でした。
事業部長がいる最前列を見ると、かすんで見えます。


その頃、インターネット推進部は実績を残せず、
「会社のお荷物！」
「金ばかり使いやがって！」
「お前らのせいで事業部のボーナスが下がる！」
と、本当にそんな罵声を受けたこともありました。

ところが！

売上を3倍に・・という指令を受け、
それに向かう計画を作り、『不夜城』とも言われながら、
粛々とやるべきことを日夜実施。

その結果が次第に出始めた頃、
まずは、そんな罵声がなくなりました。

そして、年度末を待たずに売上3倍を達成してしまった頃、
「おい！インターネット！
何か対策はないかー！」
と、通販事業部の会議で事業部長から声がかかるようになりました。

そうです、事業部長としては、
インターネットを活用した施策を擁して、
事業部全体の売上対策を講じようと考え始めたのです。

「そんな遠くにいたら、声が聞こえんから
もっとこっちへ来い！」

そんな声が幾度か掛るようになって、
末席だったのが、まずは真ん中あたりへ。
そして、時が経ちECの売上がさらに伸びてくると、最前列へ！

事業部長の顔がよく見える席になりました（笑）

加えて、
他の部署の管理職の応対が変わりました。
「うちの商品をもっと載せてよー」
「次の企画は、頼むねー」
罵声から猫なで声に。


結果を残せば、日の目を浴びる。
経済社会の中で生きるとは、こういうことなのでしょうね。
露骨に分かりやすい現実がそこにありました。