- 鴫原 弘子
- 経営コンサルタント
対象:人材育成
映画「ALWAYS 続・三丁目の夕日」 が大人気だ。
動員数も200万人を突破。
この映画、昭和を生きた人々の「幸福の価値感」が
「表情・会話や・情景・音」からも心地よく伝わってくる。
●「昭和の人々が夢見た未来=平成の現代」
日本人は本当に幸福になったのだろうか?
日本の高度成長の影で
かつての「ALWAYS 続・三丁目の夕日」の時代を
誠実に生きてきた人々が「ワーキングプワー」に落ちこぼれていく。
「拝金主義」の時代がもたらした「幸福を装った不幸」に
人々が気づき始めているのではないだろうか?
「家計のやりくり」・「足りない収入」。
しかし、それは「貧困」から生まれるものではなく
「更なる贅沢への欲望」が生み出す幻想でもあるような気がしている。
TVのニュースや番組を見ながらの義母の口癖は
「こんなに贅沢な世の中で、「お金が無い」とは間違いなのよ。
あることへの感謝を忘れて欲張りになってしまったのね。
そして、人とて一番大切な事も忘れかけない?」
第2次世界大戦のさなかを生き抜いた義母ならでは意見。
でも、その言葉を聞く度に、身が引き締まる想いがする。
●「求めない」:加島 祥造 著(小学館)
という本が売れている。
今この本が売れている理由は
人々が「お金では買えない価値=幸福の意味」を
真剣に問い始めた日本人の心情が
共感として投影されているからではないだろうか?
日本人があたり前のように受けてきた生活の水準。
それを逆行させるのは不可能だと思う。
だが、自身のあり方を問い直す事は出来るはずだ。
未来をになう娘と共に
「お金と真の幸福」のバランスについて語りあおうと思う。