- 荻津 郁夫
- 代表取締役
- 神奈川県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
一般によくあるように仏壇置き場をどこにするか、神棚をどこに置くかということではなく、とにかく子供たちが手を合わせる場所、手を合わせられる場所をということです。 結果としては、2階への階段の手前にあるキッチンの収納家具の側面をアルコーヴ上に加工することにしました。小さなフォトフレームが置ける程度のしつらえです。 「手を合わせること」は、とりあえず両手を使えない状態で、なぜか自然に目を閉じることになりますから、いわばかなり無防備な姿といえます。眠っている時間以外に意識的に無防備に自然に身を任せる状態を作ることが人間にとって必要不可欠なことを改めて考えさせられた出来事でした。
住宅の設計の中で、一日一回子供たちが手を合わせる場所がほしいという要望をいただいたことがありました。
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