- 荻津 郁夫
- 代表取締役
- 神奈川県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
先月3月9日10日にお台場で開かれた国際シンポジウム「Revision – 日本の新しいエネルギー」の一コマ。孫正義氏が理事長の自然エネルギー財団がヨーロッパのDESERTECというコンサルタントと自然エネルギーの開発、送電線整備に関する共同研究、モンゴル国立再生可能エネルギーセンターと自然エネルギー普及、知識・経験の共有に関する共同研究に関する覚書を締結したという発表の場面です。モンゴルのゴビ砂漠で風力・太陽光で発電した電力を海底ケーブルで日本に持ってこようというもの。韓国釜山や北九州の市幹部も出席、単なる大風呂敷から現実味を帯びたプロジェクトへと一歩を踏み出したというわけです。
費用や送電ロスなどの問題があるとはいえ、日本の電力の未来を100年単位で構想する胆力には敬服しました。日本の政治家も学者も日本という閉じた中での議論に終始しているように感じられるとき、電気は必要なんだから有り余るほどのポテンシャルを持つところから持ってくればいいじゃないか、お互いにメリットがあるじゃないかという発想に、通信でひとつずつ旧体制を破壊してきた彼の実績を重ね合わせれば、大いに期待が持てると思います。
原子力か否かといった視点ではなく―――原子力はいまや過去のエネルギーといってもいい訳ですから、広い意味でのエネルギーについて、少しずつ考えていきたいと思います。
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