
- 村上 治彦
- 一級建築士事務所 村上建築設計室 代表
- 東京都
- 建築家
対象:住宅設計・構造
断熱方法-3
次の住宅は充填断熱です。
費用的に発泡プラシチック系の断熱材が厳しく、繊維系の充填断熱にすることにしました。
そこで問題です。気密シートは施工しない。外壁部分には筋交いは使用しない。
これで湿気の問題を解決するにはどうすればいいか。
構造用合板のように構造用面材で透湿抵抗がプラスターボードより低いものを探しました。
ケナフでつくられているパナソニックのケナボードがあります。
これで外壁通気層がしっかり役割を果たし、壁内結露は無しで断熱層の厚さ不足も無し。
ところが2011年末に生産中止となりました。今は他の構造用面材を探します。
候補はいくつかあります。価格と性能を確認して、事務所の標準仕様としたいと考えています。
3つの断熱方法はそれぞれ十分に断熱が効いていると思います。
でも、感覚的な話になりますが、夏にお伺いした感じでは、
外張り断熱の方が涼しかったような気がしています。
通風がしっかり取れているので、それだけで冷房をしているような涼しさです。
これもコスト・パフォーマンスということでしょうか。
断熱だけではなく、トータルのコスト・バランスをどうするか、全体の中で室内気候を考えていきたい。
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